中国ドラマ「Fall In Love With A Scientist」 (当爱情遇上科学家)
主演：リウ・イーハオ(刘以豪)、チョウ・ユートン(周雨彤)、ダイ・ジンヤオ(戴景耀)、ツァオ・シーユエ(曹曦月)
2021年 全24話
いしゃーしゃ的オススメ度：★★☆☆☆
（写真＝百度百科より）
あーーー、これも”たった”24話なのに、えらく時間がかかってしまった。
昨年配信開始時に観始めたにも関わらず、半年以上かかってしまった。つまらなかったらもちろん挫折しているが、リウくん主演のドラマ、沈月との共演作は挫折してしまったので、これはなんとしても全話観たかった。
平凡な大学生と研究オタク科学者のラブストーリー
なんだかあらすじを組み立てるのが面倒なので、iQIYやMDL、百度百科の記載を適当に組み合わせた感じで紹介。
科学者のヤン・ランハン（杨岚航、リウ・イーハオ演）と平凡な女子大生バイ・リンリン（白凌凌、チョウ・ユートン演）の、仮想世界と現実世界における二重のラブストーリー。 二人はアプリ「Gate of Heart」で知り合い、密かに惹かれ合っていた。知り合ってから6年後、ランハンは研究留学していたドイツから中国に帰国するが、思いがけないことに教授と一緒に列席し、慎重に準備された卒業論文にケチをつけて落第させてしまった女子大生バイ・リンリンがアプリ友だったと知る。
リンリンは彼がずっと密かに想い続けていたアプリ友「永遠の距離 (永远有多远)」とは知らず、自分の卒業を遅らせた奴として、敵視する。
その償いのために、ランハンはリンリンを自分の研究室で働かせることにし、少しずつ彼女との仲をスムーズにしようと努力をするのだが。。。なんせ研究オタクで恋愛経験のないランハン、いとこでプレイボーイのオーヤン・イーファン（欧阳伊凡、ダイ・ジンヤオ演）に恋愛指南を請うのであった。
果たして、二人の距離は縮まることになるのか？
サブカップルやストーリーがごちゃごちゃしすぎ
24話と比較的短い割には、非常に間延びして長く感じられてしまった作品。テンポは悪くないのだが、特に最初の6話ぐらいまではなかなか展開が面白くサクッと観れたのだが、だんだん中弛み。例の如く、サブカップルのストーリーには全然惹かれなかった。特にダイ・ジンヤオが科学者とプレイボーイの双子役をやるって意味があったのか？
女子たちに想いを寄せる男子たちも、「二番手」というほどの重要性もなく、別に要らなかったんじゃないかなぁ。
まあ、女子大生の恋愛模様というラブストーリーがメインとして捉えれば別に問題はないだろうが、お仕事ドラマとしてもちょっとごちゃごちゃしすぎ。バイ・リンリンはリケジョなので研究内容としては「心臓バルブに使用する新素材の研究」（と理解したが、間違っていたらご指摘ください、汗）ということで、テーマとしてはなかなか興味深い。ただ、後半は真面目になってくるものの、彼女の勉強に対する姿勢はあまりいい感じはなく、こんな重要なテーマなのにこれってどーよ？とも思ってしまう。
動物園の猿のゾイ君の臨床実験を兼ねた心臓手術のエピソードも出てくるのだが、この辺りのストーリーもいろいろな意味で杜撰な感じがした。
しかも最終話で突然、新冠疫情（変な注意書きが出てしまうので、中国語にしておきます）の話になる。本作の舞台は廈門市なのだが、武漢のロックダウンになったニュースを聞き、皆がマスクをつけ始めるのだが。。。
ここで研究所では、医療従事者の役に立つよう、防護服の新しい素材を研究しようという話になる。まあ、要するに、科学者たちによる研究は続いていくのだということで、「このドラマをすべての科学研究者に捧げる」というテロップが出て締めくくりとなるのだが。。。ちょっとこじつけ感あり。
恋愛と科学研究がごちゃごちゃな感じで、どれも中途半端なのが残念であった。
リウ君のファンなら見る価値はあるけれど。。。
というわけで、なんとか頑張って完走したものの、ドラマ、ラブストーリーとしてはちょっと全体的にイマイチだったかなぁというのが正直な感想。リウ君の科学者という役はとても合っていると思うんだけど、脚本がよくないんだな。相手役のチョウ・ユートンも人気女優でいろいろな作品に出ているが、なんかリウ君とはケミストリーが感じられない。
やはり台湾ドラマの方でのリウ君が好きだからか、中国ドラマではどうしてもイマイチ感が拭えない。本作は吹き替えではなく、地声だからまだ良かったが、なんか彼の良さが中国ドラマだと発揮されていないように感じてしまうのは私だけだろうか。もう一本、彼が出演している中国ドラマを視聴予定であるが、どうだろう。。。
リウ君よ、次は台湾ドラマに出ておくれーっ！という悲痛な私の心の叫びが届きますように。（いや、リウ君だけじゃなくて、ジェリーも頼む❣️）
こちらが予告編。本当はOSTがいいのでどれかを紹介したかったが、YouTubeでは公式MVが出ていない模様。