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日本BLドラマ「美しい彼」

主演:萩原利久、八木勇征(FANTASTICS from EXILE TRIBE)
2021年 全6話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真:毎日放送公式サイトより)

先日の記事では“私の美しい彼”(うふ、ジェリーね❤️)の紹介をしたが、今日は本当のドラマの方を。
実は本作は1話目が出るまで全く知らなくて、韓流オタク友からの問い合わせと、アジアBLファンのグループで急に大騒ぎになったので、その存在を知った次第。驚いたことに台湾のLGBTコンテンツ専門動画サービスGagaOOLalaでも世界同時配信されていた。豆瓣でも話題急上昇だった。

学校カーストの中で生まれる恋

物語の主人公は、思うように言葉を発せない「吃音症」を持ち、幼い頃から周囲に馴染めず“ぼっち”を極める高校3年生・平良一成(萩原利久演)と、学校のカースト頂点に君臨する圧倒的カリスマ・清居奏(八木勇征演)。高校3年の春、クラス替えの自己紹介で緊張のあまり吃音が出てしまった平良は、クラスで透明人間のように扱われ、清居らのグループからパシリにされるようになる。しかし、そのことを気に留めるどころか、むしろ嬉しく思っていて─?!実は、平良は清居をひと目みた瞬間から恋に堕ちていたのだった。クールで美しい清居のことをひそかに、王(キング)と崇拝し、昼食の調達に使いっぱしりと忠誠を尽し続けていく。この思いは、憧れなのか、何なのか─。自分の気持ちに整理ができずにいたが、クラス内で力関係が変わるある出来事をきっかけに、二人の関係は急展開していく。

毎日放送公式サイトより

映像が美しかった

ちょうど「消えた初恋」も観ていたので、正直本作はストーリーとしては、3話目まではあまりインパクトがなかった。しかし、4話目から舞台が大学となり、状況が変わる。清居がいなくなるが、その後意外な形で二人は再会する。
そして5話!それまではすべて平良からの視点で語られる物語だったが、このほぼ清居のモノローグで回想及び現在の彼の姿が映し出されるエピソードはとても良かった。平良の一方的な片思いかと思いきや、清居もまんざらではなかったようで、そんな過去の心の揺れ動き、葛藤がここから語られるようになる。
実は3話で挫折しそうになったが、やっぱり最後まで観て良かった。

平良の趣味がカメラということもあり、ドラマ自体の映像がとても美しかった。色、光がうまく使われていて、ありきたりな高校の校内での場面や、演劇のライト、平良の自宅の庭や部屋の中に、非日常的な色合いをもたらし、ドラマに彩りを添えていたと言える。

BLドラマファンのディスカッショングループでも、美しい映像のドラマというトピが出たぐらいで、多くの人が本作をはじめ、日本のBL作品の映像は美しいという意見が出ていたので、読んでいて日本人の私としても嬉しくなった。まあ、BL作品だけじゃないんだけどね、美しいのは。

萩原利久は色々な作品で観たことがあったが、今調べてみたら映画「十二人の死にたい子どもたち」でも観てたよう。よく覚えていないんだけど、ここでも吃音症があった役(笑)。

EXILE系は私は俳優をやっている町田啓太君とか有名どころ以外はそんなによく知らなくて、特に若いグループとかは全然知らないので、もちろん八木勇征も知らなかった。でもこれを機会に、色々とドラマでも観て見たい一人。今後の活躍が楽しみである。

おそらく期間限定と思われるが、ロスという17歳!のアーティストによるエンディングテーマの「Follow」のドラマバージョン♪


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