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台湾ドラマ「秋のコンチェルト」(下一站, 幸福)

主演:ヴァネス・ウー(呉建豪)、アン・アン(安以軒)、ウー・カンレン(呉慷仁)
2009年 全34話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★❤️
(写真=サイト电视猫より)

台湾ドラマの古典の一つともなっている、F4のヴァネス・ウー主演(以下ヴァネちゃん)のこの作品、だいぶ前に観たが、またちょこちょこと少し前から観直していた。しかし、先日のタイBLドラマで一気に“台湾ドラマホームシック”にかかっちゃったので、ほぼ一気見!せっかくなので記事を書くことにした。

三段階に渡って繰り広げられるドラマチックな展開

(1)台北:最初は反りが合わないが、惹かれあった二人
華流・台湾ドラマのファンではすでにお馴染みの作品だと思うが、舞台の最初は台北の聖徳大学。イントロダクションとしてKBS京都華流ドラマサイトより引用:

聖徳大学学長の一人息子として生まれ、同大学の法科生として学ぶレン・クァンシー(任光晞、ヴァネス・ウー演)と、幼い頃に父を亡くしクァンシーの通う大学の食堂で働くリャン・ムーチェン(梁慕橙、アン・アン演)は、反発しあうもののやがて深く愛しあうようになる。しかし幸せもつかの間、クァンシーは脳腫瘍で倒れ、助かるためには記憶を失う可能性のある難手術を受けることが必要となる。手術を前に旅に出かけた2人は永遠の愛を誓うが、クァンシーの手術を見守りつつも、ムーチェンは遠くに身を引く決心をする。

(2)6年後の花田村:弁護士は危機を救えるのか?
舞台は6年後、花田村(ホアティンエン)。ムーチェンはクァンシーと離れるため、彼女に想いを寄せていたやはり大学生のホア・トゥオイエ(花拓也、ウー・カンレン演)の好意に甘えて、彼の生まれ故郷花田村に引っ越し、そこで来てすぐに出産した息子シャオラー(暁楽、シャオシャオビン小小彬演)とひっそり暮らしていた。

花田村の住民の土地が不当に大企業に買収されてしまったため、それを取り戻すために村で裁判所に弁護士を派遣してくれるよう頼んだところ、やってきたのは敏腕弁護士として活躍していたクァンシーだった!
彼の脳腫瘍の手術は無事成功し、元気でいたのだ。さて、ムーチェンと再会してどうなるのか?

(3)再び台北へ
シャオラーが実は自分の息子だったと知ったクァンシー、強制的にムーチェンと結婚し、二人を台北に連れてきて一緒に暮らし始めるが。。。

ラブストーリーだけでなく、裁判など司法関連も

これ以上はネタバラシをしたくないので、この辺でやめておくが、やはり大人気のドラマになっただけあって、ストーリーもキャストもみんないい。
ヴァネちゃんがとにかくいい。わがままな御曹司から弁護士まで、笑顔から怒り顔まで、とにかくどれもいい。俳優としての彼の位置が本作で決定的になったと言えるだろう。残念ながらここ最近ではドラマ出演の噂がないが、ぜひともまたドラマで彼の姿を見たい。

アン・アンは他の作品を見たことがないが、とにかく本作では美しい。喫茶店でバイト中にスカウトされて女優になったらしいが、こんな美人は誰も放っておかなかっただろう。

そしてウー・カンレン!彼も防腐剤を飲んでるんだか、最近のドラマでもこの10年前のドラマでも全く変わらないカッコよさだが、ここでは永遠に報われない二番手が本当に良かった。

子役のシャオシャオビンはこの時期のジェリーのドラマにも出ていてお馴染み。レンゾ・リウ(劉亮佐、弁護士役)、リン・メイシュー(林美秀、トゥオイエの母役)も台湾ドラマファンならお馴染みのメンツだろう。
カメオ出演のウェン・シェンハオ(溫昇豪、ムーチェンの父役)や、1回目視聴時には気がつかなかったハリー・チャン(張懷秋、脳腫瘍の患者役)もよかった。
花田村の村長の名前が「花沢類」という「流星花園」へのオマージュもあり。(花田村の住民の姓がみんな「花」)。

クァンシーが法学部の学生、そして弁護士ということで、裁判沙汰のストーリーも盛り込まれている。継父の性的虐待、大企業による不当な土地買収、殺人未遂事件、と社会問題もある意味含まれる部分も本作の見どころである。

「冬ソナ」台湾版なの!?

最初に観た時はあまり気にしなかったが、今回なんで日本語および英語のタイトルが「秋のコンチェルト」なんだろうと不思議に思った。というのも、本作で鍵となるクラシックの名曲は、バッハの「G線上のアリア」。メロディーは有名だが、よく知らなかったので調べたら『管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068』のアリアをバイオリン用に編曲したもの。組曲(スイート)であって、協奏曲(コンチェルト)ではない。

中国語のタイトルは「下一站、幸福」で、これは「次の停車駅は“幸福”」という意味のようである。この原題から外国語のタイトルを考えてもよかったんじゃないかと思うのだが、どうも調べたらあの有名な韓国ドラマ「冬のソナタ」にちなんでいるらしい(驚愕)!冬ソナに似たドラマチックな展開のため、このタイトルとなったらしいが。。。(冬ソナ、未視聴の私)。まあ、邦題特有の”王子様”とか”シンデレラ”という言葉を使われるよりかはいいが、これもどーだか。。。

本作はNetflixで配信中。いいドラマなので、興味を持たれた方、昔観たけど忘れちゃったという方はぜひ。

こちらがディン・ダン(丁噹)歌うオープニングの「我愛他」♪公式MVなのでドラマとは関係ないストーリーになっているけれど、なんと!私に“ホームシック”を起こさせた張本人であるシュウ・ジエカイ(修杰楷)が出てるのでこちらをリンク(てか、彼のドラマ観なきゃ!)。

せっかくなので、かっこいいヴァネちゃんも。一応現時点で最新の発表曲だが(2018年)、やっぱり彼はアメリカ人、最近のバラエティとかのダンス対決でも思ったが、ダンスとかリズムの取り方が一味違うんだなぁ💕


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