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【しみ、シワ、ニキビに!】万能成分ナイアシンアミド

最近注目されているナイアシンアミド。
アイクリームやアンチエイジング製品に含まれているのをよく見ますよね!
だいたいの人が悩んでいるだろう、ニキビ・シミ・シワに悩む人にはぜひ知ってもらいたい成分になります。

効果の詳細はマニア向けなので濃度だけ知りたい!という方は目次から化粧品の選び方にとんでくださいね。

▼ナイアシンアミドの効果

●美白効果

5%のナイアシンアミドが35-68%のメラノソームがメラノサイトからケラチノサイトに移動する過程を抑制しすると報告があります。
メラニンを表皮細胞へ輸送するトラック(メラノソーム)を防ぐというイメージです。
また、ヒトを対象にした研究では、5%を50名の女性に12週間1日2回半顔に塗り続けたところ、赤い色素沈着改善、色白効果がありました。
(PMID:12100180、16029679)


●皮脂分泌抑制・ニキビ改善

2%のナイアシンアミドは皮脂分泌を抑制するかもと報告があります。
また、4%のナイアシンアミドを1日2回8週間塗り続けたところクリンダマイシン同様にニキビが改善したとの報告も!
(PMID:16766489、7657446)


●シワ改善


シワの原因には乾燥と真皮のコラーゲン減少があります。
ナイアシンアミドはその2つ両方に効果があるんです!!
乾燥に対しては肌バリアの部分で述べたとおり、セラミドを増加させてくれます。
さらにタンパク質(ケラチン、フィラグリンなど)も増加させてくれるのです。
5%のナイアシンアミドを40-60歳の女性50人に半顔で塗ってもらったところ明らかにシワの改善が認められたとのこと。
ただし、軽いシワを対象としてるので、予防程度で考えた方が良さそうです。
がっつりシワを治したいならレチノールの方が効果的でしょう。
(PMID:18492135)

●肌バリア機能強化

ナイアシンアミドはセリンパルミトイルトランスフェラーゼや細胞間脂質を活動性をあげて、セラミドの合成を促進させます。
結果、肌バリア機能を強化。
5%のナイアシンアミドで肌の弾力性が上がったと報告も!
(PMID:10971324、16029679)


▼ビタミンCとの違い、併用は?


どちらも万能成分で、どっち使えばいいの〜!と悩みますよね。
比較表はこちら👇 

結論、どっち使ってもいいし片方でもいい!笑
ビタミンCは高価なものも多いので価格抑えたいならナイアシンアミドかなぁ。
あーでも、紫外線の肌ダメージにはビタミンC入れておきたいなーというところ🤣

例えば、
朝 ビタミンC
夜 ナイアシンアミド+レチノール
だと価格も抑えられて良いですね。
(ナイアシンアミドやビタミンCは朝夕塗ってもOK。コスパで考えた例です。)

ビタミンCについてはこちら↓

▼化粧品の選び方(濃度は?医薬部外品がいい?)

濃度:2-5%(5%の方が効果でる)

医薬部外品と化粧品どちらもあります。
医薬部外品だと0.0001-3%しか配合できず、医薬部外品が良いとも限らないのが歪み。
化粧品で5%程度のものを探すのが良さそう
5%以上で効果が示されている論文が見つからないし、高濃度だと刺激にもなるので、5%で十分かなーと思ってます。
自分の肌が弱いなと思う方は、低濃度からか腕などで試してから顔に塗るのが良いと思います!

▼化粧品 4選

敏感肌で不安な方は肌ラボかセタフィル。
少し濃度を上げたい方は魔女工房かCos De Bahaでしょうか。

以上、参考になればうれしいです!
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参考文献


https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10971324/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12100180/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16766489/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7657446/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16029679/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18492135/

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