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ハルカ

伊勢海老、食ったことあります? 
僕はちょっと記憶になくて。今回お祝い事があったので思い切って行ってみました。

それがね、ちょっと聞いてよ奥さん。伊勢海老って大きさが違うじゃない。値段どう決めてると思う? 末端価格10グラム200円ですって、キャー!
でね、700グラムの伊勢海老が出て来てびっくり。何度も頭の中で計算したわよ
「700グラム、10グラム200円、70かける200…」
でもね、お祝いなのでエイヤっと「ああ、700gね」なんてかっこつけてサラリと注文したのよ。

そしたら衝撃の大きさに声が出ちゃったわよ。もうね、クリーチャーよ。見て。

「お、大きい…(//∇//) 」

焼き具合がわからないのでお店の人に
「すいません、僕ら素人なんでいつ食べたらいいかわからないのですが」
と言ったら
「大丈夫ですよ。ちょこちょこ見にきますね」と。

焼き上がったらサーブしてくれました。

「か、硬い…(//∇//) 」

さあ、こっからですよ。大変だったのは。

殻からポロリと身が外れると思ったら。

「か、硬い… (//∇//)」

こんな硬いの?!

同席の女性いわく

「貝柱みたい」

そう!それ!カッチカチ、まではいかないですがコリコリ感十分。なかなか殻からはがれない。箸を使う指が筋肉痛になりました。

ハサミを使って殻を切ったりしてみましたが最後には

「ごめん、行儀悪いけど。
 しゃぶりつくね (//∇//)」

と手で掴んで、むしゃぶりつきました。

(一部の方は先ほどから興奮されてるかもしれませんが、下ネタじゃありませんからね)

うまかったけど。接待とかなら完全アウトですね。初めて知りました。伊勢海老は相手を選ぶ。

すごくうまかったけど、残骸は閲覧注意。

めちゃくちゃうまかったけど。

恥の多い食い方をしました。生まれてきてすいません。

それでも、それらを超越して、結果うまかった。行ってよかった。生涯最後かもしれないけれど。


若い時は、合格、入学、卒業、就職、結婚とかお祝いすることがたくさんある。
うらやましいなと思う。
僕ぐらいになると次は還暦くらいしか祝い事がない。

僕がそう言うと同席の女性は

「息子さんの結婚があるじゃないですか」と。

そうだね。息子が結婚したらお祝いだ。僕自身のことじゃないけど、息子のお祝いは僕のお祝いだ。孫が生まれたらまたお祝い。

そうだね。自分自身のことじゃなくていい。大切な人のお祝いは、全部自分のお祝いだ。そう考えれば、今も、これからもたくさんお祝いがありそうだ。

今付き合っている彼氏のことをうれしそうに話す彼女を見て僕もうれしくなった。とても良さそうな彼だ。

「いい彼氏だね。結婚するかもね」なんて軽く言ったけど。まあまあ本気でそう感じた。
結婚式には呼んでくれなくてもなんとか押しかけてお祝いしようと思う。

自分のことじゃなくても。
自分のようにお祝いできる人がいればいい。
そういう人がいるのはとても幸せなことなのだろう。

そして、どんな縁にも運があるとするのならば、僕は本当に運のいい男なのだと思う。

ありがとう。

楽しかった!

次は誕生日祝いで、また。


という感じの昨夜のことを、今、自宅で一人でワインを #呑みながら書きました



こみ上げてくる想いは

ただ、ありがとう

いつまでも幸せで

#呑みながら書きました
#ほろ酔い文学

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