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2020年11月22日 改めて「You & I」

昨日、土曜日の午後、改めて春馬くんの歌を聴いた。普段は移動の途中や何かをしながら聞いているけど、改めて歌詞を読みながら聴いた。
どの曲もそれぞれ個性が異なり異なる魅力にあふれている。優しく響く低音から穏やかに始まり広がりをみせていく「You&I」は、曲が終わると思わず拍手してしまうような、一幕見終えたような気持ちになる大きな愛の歌だ。

想いが通じ合って近くにあって、物理的にその存在に触れることができるのに、確かめ合うごとに「くぐもる」。
感情や状況の表面はきっと通じ合え満たされているのに、それでも尚あふれるものは「くぐも」り、そして「抑え」「呑み込む」今。

「You&I」に共通するものがあったはずと記憶を辿ると、The Beatlesの「Something」に行き着いた。

これまでの誰とも違う相手を愛おしく思う気持ち、それが相手に伝わっていることもわかっている、それでも、強く惹かれる理由ははっきりと言い表すことのできない「Something」。
愛情は深まっていくのかわからない、わかるかもしれないけど、わからない。

今こんなにも愛おしく思う存在がそばにあることが自分を満たしている、

抱きしめる度に
こぼれおちそう
I don’t want to leave her now
You know I believe and how

なのに、その先に続く言葉は「くぐもる」であり「I don’t know, I don’t know」なんだ。

今満たされているのであれば、その先の未来にも今と同様の明るいものを思い描いても良さそうなのに、そうでない。

自分の気持ちがうつろいでしまうかもしれないから?
自分の思いだけで未来を選択することができないかもしれないから?
愛の先に何があるのか見えないから?
見えないものを掴もうとすることが怖いから?

満たされて幸せなのにそれだけで完結することなく、くぐもって、わからなくて、尚あふれるものをはぐらかすこの2曲に、それぞれ春馬くんとジョージ・ハリソンが込めた思いの大きさを想像し、胸がいっぱいになる。

普段「くぐもる」と表現するような事態に直面しない私は、春馬くんが「You & I」で組み立てた言葉を何度も何度も読み返してしまう。どんな思いでこの言葉を選んだのかたくさん想像をはたらかせる。

「くぐもる」「言いよどむ」「口ごもる」

普段から、思いをそのまま口にすることが憚られるような状況にあったのかなと余計な気持ちがちらついてしまいもする。
それでも、春馬くんが綴った世界は、確かめる度に「くぐもる」思いでいるのは相手もおんなじで、その思いの温度・思いへの向き合い方を共有できるあたたかさがあふれている。春馬くんの大きな愛がまっすぐに伝わってくる。

どんな思いで創ったのか。
どこを組み立てるのに苦労したか。
この曲に関する思いを聞きたかったなぁと改めて思う。できれば、スタジオで歌うその姿と歌声を受け止めたかったなぁと、改めて思う。
私の想像はいい線ついてたのかそうではないのか、もうどうやったって確かめようがないって、そんなのあんまりだよと思いながら、もう一度▶︎をタップする。

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