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Billboard Top100を振り返る    1980 32nd Christopher Cross 'Sailing'

 天使の歌声と言われた彼の2ndシングルが年間チャートの31位にランクインしております。当時はこのルックスを揶揄する人が多かったんですよね。デビュー当初はライブ活動を行っていなかったとのことですので、人前に出る機会が少なかったというのも、歌声だけでイメージが広がってしまった原因なのでしょうが、まあ大きなお世話ですよ。

この歌は幼少の頃に友達に連れられてSailingをしたことを、少年期の逃避願望になぞらえた歌のようですね。よほど素晴らしい経験だったのでしょうが、こうした経験をもとにして、素直に言葉を選び、多感な少年の心情から、人生に通じる歌として仕立て上げてしまうのですから、やはり才能のある方なんですよね。その歌声の魅力が際立って大きいように感じますが、その歌声の魅力を引き出すソングライティングの能力があってこそでしょう。

この曲もイントロから流れるきつめのコーラスのかかったギターの音がまたいい味出してますよね。いまどき、こういった音のギターはなかなか聴けないですよ。ビデオでは12弦ギターで弾いているように見えますが(まあ、口パクでしょうけど)、実際のレコーディングでも12弦かなあ。最近の作品で12弦でバッキングするのもあまり見かけなくなったように思えますねえ。時代は音楽機材の流行も変えるのでしょうね。


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