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Billboard Top100を振り返る    1980 1st Blondie 'Call Me'

1980年の年間チャート1位になったのは、Blondieです。この'Call Me'という曲は映画'American Gigolo'の主題歌でして、彼らのオリジナルアルバムには収録されていないんですね(多分)。だから、この記事の頭に貼り付けた彼らのデビューアルバムの画像には、この曲は入っておりません。お気を付けください。

はてさて、かなりハードな曲調の曲がなぜ1位になったのか、という疑問もあったのですが、この映画(若きリチャード・ギア主演!)の影響もあったのでしょうね。調べてみると、曲自体は1970年代のDiscoの仕掛け人、Giorgio Moroderさんの作品らしいですよ。こういう曲も手掛けるんですね。

そんでもって、Giorgioさんが、この歌の歌手を探していたそうで、最初はStevie NicksさんにアプローチをしたとWikiに書いてありますね。それが契約の都合で断られて、当時ニューウェーブの波に乗っていたBlondieさんのDebbie Harryさんに行き着いたとのことですよ。そうだったんですね。

Blondieというバンド自体、1976年アルバムデビューで割とコンスタントにアルバムを毎年出していたんですよね。彼らはニューウェーブと言われますがねえ、それはどうもデビューのころは有名なクラブCBGBを中心に活動していたからだそうで、曲自体は結構幅広いことをやっているんですよね。いや、これはニューウェーブだから、一つの曲調に縛られていない、という風に言うべきかもしれません。

最初に書いた通り、この曲はかなりハードな曲調なので、シングルとして1位になるというのも、かなり象徴的な出来事だと思いますよ。やはりDiscoの時代ですからね。その時代に対して終止符を打った曲ともいえるんじゃないでしょうか。

といっても、Debbieさんのルックスも彼らの人気の一因だと評価するべきでしょう。その名の通り、ブロンド・ヘアが印象的ですが、1970年代後半からみると、ここまでブロンドを強調した挑発的なスタイルをした女性シンガーっていないですよね。

女性であることを売りにしたようなスタイルと思えばロックっぽい、激しい、雑多で猥雑な雰囲気も出しますし、またふとした瞬間には、子供っぽさまで感じます。まさに千変万化ですね。

この曲のオフィシャルビデオがもう一本あって、こちらの方は、Debbieさんのイメージビデオのような作品となっています。

これはDebbieさんをアイドルとして売ろうとしていたんじゃないかと思いたくなるような内容ですね。この辺の混乱というか、何でもあり、というような感じが、ロックの新しいスタイル、いわばニューウェーブだったのかもしれないですね。

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