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Billboard Top100を振り返る    1980 66th Irene Cara 'Fame'

ようやくというか、日本でも有名な曲が出てきたという感じがします。66位はIrene Caraさんで、’Fame’です。映画の主題歌ですよね。サントラ向けということもあるんでしょうが、短い間に印象的な展開とキャッチーなサビ、Ireneさんの素晴らしい歌声がマッチした佳曲と言えるでしょう。

この映画は実は見ていないんですが、子供心に話題になっていたことは覚えています。70年代後半のSaturday Night FeverやGreaseで、10代、20代の青春群像を映画にする作品が多くて、一つのジャンルとして成立していますよね。このFameもそうした映画の一つで、やはりミュージカル仕立てになっています。

邪推になるかもしれませんが、こうした映画の影響、またFameという作品は、80年代を彩るサントラからのヒット曲や、チームダンシングの嚆矢と言えるんじゃないでしょうか。80年代はこの後もFlash DanceやFoot Looseと続いていきます。

もちろん商業的にヒットしたから後続が出てくるわけで、人によっては実力のない連中の一発屋だ、とか、だからチャートは金儲け主義でつまらん、とかいう意見も出されると思います。まあ、否定はしませんけれどね。でも今まで振り返ってきたようにチャートに入る曲って、結構大人っぽい曲が多いんですよ。そうしたアダルト向けの曲が多い中、10代、20代の好みがPOPチャートに反映される、そうした動きに大きな影響を与えてきたのが、こうしたサントラや、映画発のアイドルとか、そういうのだと思うんですよ。

10代向けの楽曲なんて、つまらないもんだろう、なんて言う意見もあるかもしれませんが、少なくともここで列挙した映画って、実力ぞろいのアーティストが音楽に参加していたり、映画も後に有名になるスターの登竜門的な作品も多いので、必ずしも劣っているわけではありませんよね。

だいたい、出演者はオーディションで選ばれる人が多いので、切磋琢磨した選りすぐりの人が多いですよね。だから実力がないなんてこともないですし、そうした人の代表がこのIrene Caraさんなのだと思います。



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