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40 ゲーム性について

数日前から咳が止まらない。特に夜になるとゲホゲホ止まらなくて、数時間おきに目が覚める。風邪かと思ったのだけど、体調はいつも通りだし、咳以外には特に症状がない。

少し横になって多めに寝てみる。いくらでも寝られる。だんだんベッドに根が張ってきて、なかなか起き出せない。最低限の仕事は終わらせたし、と言い訳のようなことを言いながらひたすら眠るかスマホをいじったりしていた。

普段ゲームというものを僕はやらない。なぜかというと、ハマるととことんハマってしまうからだ。文字通り時間を忘れて、気づくと朝になってることなんて当たり前。だから敢えて避けている所がある。

しかし今回は手を出してしまった。家庭用ゲーム機の頃からお馴染みのタイトルが最近ではスマホで出来る。しかもたいていが無料という手の出しやすさ。横になりながら、思いつくタイトルを検索して大量にアプリを落とす落とす。

案の定、沼にハマってしまって、飽きたら次のゲーム、飽きたらまた次と、はしご酒ならぬはしごゲーム。泥遊。

さらに調子に乗って、ベッドの周りに水やらお菓子やらを並べてさながらピクニック。お腹も空いて出前を取る。ええい、この際寿司だ! そのうちお酒も飲みたくなって、ずっと置いたままだったウィスキーがあるからコークハイを飲もうと思って、近くのコンビニにコーラを買いに行く(コーラを買いに行く元気はある)。快楽の赴くまま、これじゃ危うく廃人だ。

ひとつのゲームを集中して続けていると、ひとつ山を越えた感覚になる時がある。ゲームのだいたいの流れが見えて、大きな節目が終わった時。やめるか続けるかの選択。僕はたいていひとつの山を越えると満足してそのゲームをやらなくなる。短いスパンを走り切って、燃え尽きる。

次から次へと無料のゲームを落とせるので、その燃焼活動が少し長引いてしまった。それから2,3日した現在、咳の方はすっかり治った。

ハマらなくてすぐに消したものも含め、合計30個くらいのゲームをプレイした。病み上がった今ではほとんどが消えて、残ったのは3つ。

その生き残った3つを見ると、「僕はゲームにはゲーム性だけを求めている」ということがわかる。物語性やソーシャルな繋がりなどは求めない。物語なら映画や本が良いし、繋がりならリアルが良い。

ゲーム性というのは、例えるならピスタチオみたいなもので、剥くのに少し手間がかかるけど、実が取れると美味しいという報酬が待っている、そういう小さな達成感を繰り返す感じ。ゲームはそれで良いんだ。

ゲームというと、なんだかやっているのが後ろめたいような印象があるけど、これからはとても重要な要素になることだと実は思っている。eスポーツがあり、ゲーム実況があり、自分の仕事や目標をゲーム化して取り組むと捗るという話もある。

今までこんなにゲームのことを考えたことはなかった。きっとこれはいろんなことに応用が出来る。何事も中途半端にやるより、やるなら思い切ってやった方がやっぱり良いなあと思いました。

ちなみに、体調はもう問題なく、昨日も8時間くらい写真をひたすら撮るという仕事をしてきたばかりです(めっちゃ良い写真撮れたのでその話もいつかしたい)。つまり元気ですのでご心配なく。

※サムネ写真は「PPKP」というゲームのスクショです。無駄な文章がなく、ゲーム性だけを抜き出したような、懐かしいドット絵のアクションゲームです。暇な時にぜひやってみてね。

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