24 ヤングコーンの天ぷら

カサリ、カサリ。天ぷらはやっぱり揚げたてが良いですよね。蕎麦もつけて天せいろとか最高ですわ。

今日は朝から表参道で仕事をして、お昼前に終わったので、久しぶりによく行っていた蕎麦屋さんに来ました。

「よく行っていた」と言っても、品のあるちょっと高級なお蕎麦屋さんなので、そんなにたくさんは来れません。頼むのも天せいろではなく、野菜天せいろ。体にも財布にもヘルシーです。

その野菜天せいろが運ばれてきました。数種類の野菜の天ぷらとせいろ蕎麦。店内は若干暗めで、席を照らす照明が、スポットライトのように野菜天せいろを照らします。よだれが出ます。

ひとつ、ふたつ野菜天を食べていると、見慣れない形の天ぷらが出てきました。人差し指サイズ。衣に包まれて中がわかりません。

半分かじって食べてびっくり、香ばしい麦の香り。切断面を見ると、それはヤングコーンでした。

それまでの野菜天にはない味と香りで、「美味しいな、これは何かに似ているなあ」と探っていると、もう口の中のヤングコーンはなくなってしまいました。

残りの半分を口に入れて、慎重に味を確かめます。「これは、なんだろう、昔食べたことのある……、あ！　あれだ！　トンガリコーンだ！」

まさかのお菓子。確かにトンガリコーンはとうもろこしの味がしますが、本物のヤングコーンを食べてお菓子を思い出すとは、なんというかこれは味の逆輸入です。自分の庶民さを改めて感じます。

しかし、美味しかったヤングコーンの天ぷら。表参道の「おそば古道(増田屋)」というお店です。多分季節によって多少天ぷらの中身が変わるのでしょう。お近く行った際はぜひ。