あの日の発信履歴。
しっかり覚えてるうちに忘れないよう色々書いておこうと思ったけど、何をする気力もなくてなかなか続きが書けない。
時々声を出して泣いてしまう。
彼に当たりたくて仕方がない。
苛立ちと悲しみと色々な感情がぐわっとなって溢れ出てくる。
何かを思っても誰にも言えない。
話せない。
聞いてと言えば誰か聞いてくれるんだろうけど。
誰かに話しても意味がない。
この話を聞いて欲しいのは彼なんだから。
最後の電話、11分になってる。
この時には既に吐血していたのだろうか。
この後なんだろうか。
あの時何を話したんだろう。
あなたは何を考えて思ってたの。
このまま死ぬんだとか思ってたのかな。
また私に電話できると思ってたの?
これが最後の電話かもしれないって気づいてた?
私言ったよね、絶対に自分から別れないって。
あなたとケンカして離れちゃった時にこんな思い二度としたくないって。
だから絶対絶対にどんな時も私から別れを言うことはなかった。
いつも私に俺のどこが好きなの?って聞いてたよね。
本当に全部好きだったんだよ。
理由とか理屈じゃないって言ったじゃん。
本当に愛してるんだよ。
だからずっとずっと一緒にいたかった。
置いて行かないでよ。
一人にしないで。
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