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『濡れたカナリヤたち』配信開始!


こんばんわ。

以前、Twitterの方でご報告しましたが、私の過去作品『濡れたカナリヤたち』が、DOKUSO映画館にて配信スタートしております。

配信サイトはこちら→https://dokuso.co.jp/introduction/749

『濡れたカナリヤたち』予告

この作品は、大阪芸術大学の3年次の必修授業『制作2』という授業内の課題で制作された映画です。

基本的には30分程度の尺で、企画はオリジナルであれば自由という内容でした。私は、かねてより「ピンク映画」を作りたいと思っていたわけですから、卒業制作で長編を撮る前に、何を撮ろうか、と考えました。

その結果、やはり、そういうジャンルで勝負してみようとなったわけです。

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結果的には、この作品で『海底悲歌』で共演する燃ゆる芥さんとの出会いや、多くのスタッフとの出会いがありました。

また、私はこの映画で初めて映画祭に出品するという経験をしました。

かねてより映画祭というシステムに懐疑的だった私は、「これを世間に見てもらうには映画祭しかない!」というスタッフの強い言葉を受けて、出品を決意しました。とはいえ、後にも先にも、今現在、私はこの映画祭にしか出品しておりませんが(笑)

カナザワ映画祭2020にて上映が決まった作品です。
当時はコロナで例年より作品数を減らしての開催でした。

いかに審査員からの評をまとめます。(詳しくはこちら

田野辺尚人氏(映画秘宝)
『濡れたカナリアたち』のピンク映画 への敬愛。『濡れたカナリアたち』に関しましても、審査をやっていく上で、かなり話題には上がりました。今、ピンク映画のOP映画社が若い監督の作品を募集して作らせていますから、そこへどんどん応募すればいい。カナザワ映画祭は寄り道です。 映画会社に行ってください。そういう風なことも思いました。
坪井篤史(シネマ・スコーレ)
個人的には『濡れたカナリアたち』は、先ほど田野辺さんも仰った通りなのですが、4本の中では劇場向けの作品だと思います。何か次の作品が撮れるのであれば、すぐに劇場に持って来て頂いた方が良いと思います。それこそ、先ほどの映画会社のOPさんの話じゃないですけれども、観客に観せるという作業を一刻も早くした方が良い作品なのが、興行者の目でみると『濡れたカナリアたち』は非常に印象深い作品です。お客様に、ある種ある程度のトラウマ的なショックを残す映画だと思いますので、次作は観客に対して公開していくという行為をしていただければと思います。
森義隆監督
『濡れたカナリアたち』も高く評価をしていて、演出という意味合いでは、4本の中で一番、一個一個のショットに強い意志を感じました。それが、ピンク映画へのオマージュから来ているものだとしても、自覚的にワンカットワンカット積み上げているという点においては、また坪井さんとは違う観点ですけれども高く評価しました。ただ、ちょっと脚本が弱い。”カナリア”という要素が本当にこの映画にとって重要だったのか。”カナリア”という要素が抜けた時に、どういう物語が一体あの中に残っているのかという中で、もう少し脚本を深く掘ったものを観てみたい。もしくは、大阪芸大の方ですから、自分の演出力を使って、自分とは違う感性の脚本家を使ってみるという手もあるのかなという気持ちで観ました。


改めて読み返してみると、森義隆監督は鋭いですね。

この段階では、すでに次作になる『海底悲歌』の脚本化作業が始まっていて、指摘通り、私も脚本を別の方に頼んでいたところでしたので。

そういえば、この映画祭で高橋洋氏と飲み交わして、色々映画談義に花を咲かせたのが印象的です。最後には連絡先も交換して幸せな時間でした。


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ちなみに劇中で何度も何度も出てくるラブホテルのシーンは、スタジオにセットを建て込んで作った印象深いシーンです。

つい最近も、美術部の宮下承太郎が、このセットを振り返ってました。

ぜひご興味のある方は、DOKUSO映画館で配信中ですので、一度ご覧ください!



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