見出し画像

子供のころに聞いた戦中戦後の話 第七話 ~大陸にて~

子供のころに聞いた戦中戦後の話 第七話 体験談

今回は直に聞いてませんが後から考えるとそういう話だったんだろうなお話です。

父方の叔父は酒好きの女好き、酔っぱらうと暴言吐くわ奥さん殴るわとなかなかのクズだったんですが普段は家族や子供のために一生懸命働くとても良い人でした。のっけから矛盾していますがこの叔父のお話も面白いのでそのうちに書こうかと。さて本題ですが叔父は中国大陸に派兵されていましたがあまり戦争の話はしませんでした、酔っぱらったとき以外は。うちは親戚付き合いが密で法事だ祭りだとしょっちゅう集まりごとがありましたが昔の話なのでその席は最後には宴会になるんです。母は集まりごとのたびに文句を言ってましたが俺ら子供はみんなで遊べるは小遣いもらえるわで喜んで親戚巡りしてました。

叔父はすぐに酒が足らんつまみが足らんと台所に来ては酔っ払い特有の絡み方を女衆にしてましたが最後は台所で酒瓶を抱えて手酌で飲みだしいっつも最後は大陸での話になっていきます、そのタイミングで台所に子供がいたら女衆は子供を別室に追いやっていましたので俺はその話を直に聞いていません、ある程度大きくなってから母や叔母の小言から想像するしかなかったのですが、叔父は中国人女性にたいして食い物や金でだいぶんとひどいことをしていたようです、それこそ子供には絶対聞かせられないくらいにリアルに話していたようで、母は宴席のあとはいつも愚痴っていました。

日本兵は誇り高く秩序をもっていたとか現地の人とも仲良かったとか映画でも小説でもよく語られますが、そういったことも確かにあったんでしょうが民間人をどえらい目に合わしてきたこともそれ以上に多かったと思われます戦争はいつも弱いものが一番犠牲になります、どうかこの災厄の後にそんなことが起こりませんように。

NOTEをまた始めようと見直していたらこれが
ウクライナ戦争に中東戦争、ほかにもきな臭いことがあちらこちらで
死ぬのは最前線の兵隊、逃げられなかった貧乏人、難しいなあ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?