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クリスマス。

年末年始は母国に帰る人が多い。日本人だけではなく、他の国の人も帰る。11月の半ばから延々と流れていたクリスマスソングを耳にすることがなくなって、あ、クリスマス終わったんだなと思った。欧米の人にとってクリスマスは一年の中で重要な行事で、家族と過ごす日らしい。逆に、身寄りのないお年寄りや、孤独な人間が感じる悲壮感は言葉にできない程度らしく、自殺率が高くなる時期でもあるらしい。まあ、高緯度で日照時間が短くなるから、鬱々としてるのも拍車をかけるんだろうけれども。

私は欧米人でもキリスト教徒でもないので、いつも通りに朝起きて、自習をしに大学に行って、夕飯を買って帰るという日常を淡々と遂行した。インスタのストーリーにクリスマス関連の投稿をしている人が多くて、なんか幸せそうで、なんで私はそんな中で、異国で一人、アルザスロレーヌ地方の選挙と教育制度を調べているんだろうと思ったけれども。高校時代に先生が言っていた。「受験で大切なことは一日12時間勉強することではありません。どんなときも、モチベーションに左右されずに、淡々とやるべきことを遂行することです。感情を入れてもいいですが、やるのです。淡々と。」やりましたよ、先生。淡々と。

友達からメリクリとラインが来たから、「ありがとう。クリスマスなのかクルシミマスなのかわかんないけれどもね。」と返信したら。「小泉状態で草」と返ってきた。こういう欲しい答えを返してくれる友達がいてよかったなと思った。なんでクルシミマス?とかいうステップが入らないで、小泉だってわかるのが話していて楽だなと。別の友達に、「なんで日本人ってキリスト教徒じゃないのにクリスマス祝うんだろうね。資本主義が嫌いと日々豪語している人まで、極限まで資本化されたイベントの奴隷になってんじゃん」と話したら、「祭だからね。日常はケだから、祭が必要なんだよ。祭。」と返ってきた。面白い友達がいてよかった。日本人は来年には謝肉祭とかやってそうだな。

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