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鬼滅の刃 遊郭編を見た突発的感想

私は、今流行っているコンテンツにあまりハマる傾向にない。
アナ雪も君の名は。も観たことがない。
「人がハマっているものを好きになれない私」に酔っているとかじゃなくて
単純に興味が持てなかったからだ。
鬼滅の刃もそうだった。
無限列車編の映画を日本中が見ていて煉獄さんが300億の男になったときも
興味が持てなかったから、見なかった。

私がアニメを見るとき、最重視するのは出演声優だ。
これはもう、中学生の時からだから、今更どうしようもない。
アナ雪も君の名は。も鬼滅も腰を上げるキャストではなかった。

遊郭編に出てくる音柱・宇随天元は小西克幸さんが声を務めている。
日頃から小西克幸が好きだと公言しておいて、遊郭編を見たことないのはモグリ以外の何物でもない。
間違いなく代表作になる。見ないという選択肢はあるまいて。

2月13日は遊郭編の最終話が放送される。しかも15分拡大しての放送。
放送局と製作スタッフの気合が見て取れる。
小西さんは鬼滅の放送が終わるたびに感想をツイートしてくれ、作品のすばらしさを伝えていてくれた。
きっと明日の最終回、小西さんもおうちのテレビでリアルタイム視聴するだろう。
私も小西さんと一緒に感動を共有したい。
好都合にも今週は3連休で時間は山のようにある。
これは一気に見るチャンス、と私はNetflixで遊郭編を視聴した。

そして今、10話まで見終わって、ツイートじゃツリーがくそ長くなるから
こうしてnoteに感想を書き込んでいる。
本当は今日と明日の2日間に分けて観るつもりだったのだが、気づいたときにはもう7話だった。

10話まで視聴した感想を一言でいうと「すごい」としか言えない。
多分多くの人が一番最初にその感想が出てくると思う。
まず、作画がTVアニメのそれじゃない。劇場版アニメだとしても結構気合入ってるほうじゃないかと思うほどによく動くし、ぶれない。
堕姫の帯で攻撃してくるシーンは圧巻だった。
おそらくCGで構成されてるんだろうけど、帯ひとつひとつを独立した生き物のように動かすのはなかなかアニメーター泣かせだし、でもその帯のうねうねを活かす立体感のあるカメラワークは素晴らしかった。
やはり、バケモノコンテンツ、面構えが違いますね。
あれだけ動きが大事なシーンでまったく作画にぶれがないのは本当に素晴らしいと思う。

声優陣の演技も半端じゃなかった。
キャストは人気も実力も兼ね備えてる素晴らしいキャスト陣だ。
キャラクターに合わせて演技も本当によく作りこまれているから
何の違和感もなく物語に集中できた。
個人的に、沢城みゆきさんの演技力にはいい意味でドン引きしたし、
非常に強く印象に残った。
声だけで堕姫というキャラをあれだけ豊かに表現できるのは
何というか、格の違いを見せつけられたような感覚になった。
ほとんど”憑依”に近い演技だったんじゃないだろうか。
皆さん素晴らしい演技だけど、最優秀演技賞を選ぶなら私は沢城さんを選ぶ。

この作品にかかわっている人たちみんな人間のレベルが違う気がする。
どう表現するのがいいのかわからないけれど、プロ意識というか
いいものを作ろう、魅力的な作品にしようという熱量が画面越しにでもバンバン伝わってくる。
超話題作だし、今一番見られてるアニメだろうから気合が入ってるんだろうけど、その気合が空回りせずダイレクトに視聴者へ伝わってる気がする。

というより、多分シンプルに「鬼滅の刃」という作品が大好きな人たちが作ってるんだろうなって感じる。
それがあの作画、あの演技に反映されて熱量がすごい気合バキバキの作品に仕上がってるんだろう。
自分の好きなものは魅力的に伝えたいのはどんな人でも同じことだ。
愛情をもって製作するからこそ、いい作品が生まれるんだと思う。

偉そうにいろいろ言ったけど、私は別にアニメーターでも声優でも評論家でもないし、最終回前の付け焼刃だし、ましてや遊郭編しか見ていない舐めプだけど、
そんなにわかでも十二分に楽しめたし、物語に引き込まれました。
話題作に携わってるんだという製作陣の自負とプライドが詰め込まれた非常に魅力的な作品だと思います。

最終回、非常に楽しみです。