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推しの涙は精神的にキツすぎる

ヒロムが負けてしまいました。
外は私の心情の如く土砂降りの雨が降っています。
今日のヒロムは34年振りのテレビ生中継があるのも手伝ってか昨日の石井戦とは打って変わって少し余裕のありそうな入場でした。
ここで勝てば、内藤哲也まであと少し。
そこに立ちはだかるのは超人 オカダ・カズチカ。
以前ワープロでジュニアvsヘビー特集が組まれた時、「タッグマッチとはいえ、ジュニアがヘビーから(3カウント)取ればインパクト抜群だ」と思ってオカダを狙ったことがあるとヒロムは語っていました。
そのオカダと初シングル。
もちろん期待値は最高潮でした。

試合はオカダがヘビー級のパワーで圧倒していく展開で、ヒロムは劣勢に立たされました。
解説席にいたライガーさんが「体重差がある場合、軽い方は1発貰ったら2回、3回と打ち込まなきゃいけない」と話していた通り、体重が乗る分エルボー1つでも重みが全く違うようでした。
また、オカダとヒロムは身長差が約20cmあるのでよりオカダのほうが体重を乗せやすいのかなと思います。
それでもヒロムは臆することなく、サンセットフリップパワーボム、トップロープへ向かってのミサイルキック、果ては掟破りのレインメーカーまで繰り出してオカダを追い詰め、TIME BOMBを放ちますがこれはカウント2で返されます。
ならばとTIME BOMB Ⅱを狙いますが、これを旋回式ツームストンパイルドライバーで返されると変形コブラクラッチでギリギリと絞めあげ、
それでも粘るヒロムにローリング式のレインメーカーを2発放ち、再び変形のコブラクラッチを決め、レフェリーストップ。
ヒロムは準決勝敗退となってしまいました。

試合後リングを去る時、ヒロムは悔し涙を流していました。
私はその映像が頭から今も離れません。
本当に本当に悔しかったんだと思います。
勝てるかもしれなかったこの試合。
掟破りのレインメーカーからのTIME BOMBは勝てる!と確信できた流れだったと思います。
だけど勝てなかった。
なぜ勝てなかったのか。
オカダがヘビーでヒロムがジュニアだから?
体格の差が大きすぎたから?
経験値の差?
私が思う答えは「覚悟」の差だと思います。

ヒロムの夢は「IWGPジュニアのベルトを巻きながらIWGPヘビーのベルトを巻き、ゴールデンタイムで試合をすること」だと若手の時から公言しています。
このトーナメントはヒロムの夢を叶えるのに最高の場だったわけです。
だから相当の覚悟を持って試合に臨んでいたことと思います。
一方オカダは最後のマイクでも話していたようにプロレス界全体を背負って立つ存在としての、プロレス界の代表としての覚悟を持って臨んでいました。
1人の夢とみんなの夢。
夢の大きさを比べることは出来ないけれど、
重さがあるのであればオカダが背負う覚悟はヒロムのものよりも重かったのかもしれません。

今日の試合でファンはきっとヒロムに夢を見たし、他のジュニア戦士たちはかなりの刺激を貰ったはずです。
ジュニアを盛り上げたい、ジュニアはヘビーの下じゃないそれを体現した試合だったと思います。
オカダが言うようにヒロムの夢はそんな簡単なものじゃないのかもしれない。
だけど、だからこそ私はヒロムの夢に夢を見たいんです。
ヒロムの夢について行けば見たことない景色を見れるような、そんな気がします。
ヒロムの広い夢はまだまだ道の途中。
今日はどうかゆっくり休んで
明日から今日の悔しさをバネに大きく弾んで突き抜けて欲しい。
これからもずっと応援しています。

本当にお疲れ様でした。

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