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アイドルを推す覚悟が、お前にはあるか

知っているアイドルが結婚した。
知っているといっても知り合いではもちろんなく、”私が”、”一方的に”知っているアイドルが結婚した。

3次元に推しを持つ者としてできれば避けたいイベントは「熱愛」「結婚」「引退」「逮捕」の4つだろう。
「引退」は理由はどうであれ悲しいイベントなので、できる限り避けたい。
「逮捕」なんて一番起こってほしくないイベントだろう。

「熱愛」と「結婚」はどうだろう。
先日とある2.5次元俳優さんがご結婚されたそうで、「推しの結婚」についての論議が活発にされていて賛否両論、悲喜こもごもといった様相だった。

本来であれば「推しの幸せ=自分の幸せ」の方程式が適用されるはずなので、推しのおめでたいことは自分のことのように喜べるはずなのだ。
しかし、熱愛や結婚となると、この方程式が使えないことがままある。

「推しの結婚はお祝い事なんだからファンであれば祝うべき」組vs
「わかっちゃいるけど心と頭が反比例」組
が答えのない論争を繰り広げている。

昔は「推しの結婚」について泣きわめき、CDを割ったり相手の方やご本人に凸する過激な人もいたが、今は比較的落ち着いているように見えるし、「推しが既婚者は解釈違い」と言い残し、静かに推しを降りる人が多いような気がする。

私も比較的長く生きている方だから、推しの結婚を何度も経験している。
その瞬間はやはり形容しがたい辛さと悲しさがあるが、時間がたてば自然と受け入れていることがほとんどだ。

10人いれば10通りの推しへの気持ちがあるわけだから誰が正しいとかはないと思う。
悲しいし辛いけどいつか受け入れられる日が来ればそれでいいし、
もしどうしてもだめな場合は、残念だけど降りればいい。
どちらにしても幸せな推しに対して水を差すような行為をしなければ、いいんじゃないかと思う。

私は冒頭のアイドルが結婚したという一報を聞いて
「明日は我が身」と打ち震え、精神を支える最推しアイドルにもしものことがあった場合の対策として体の各部位に推しを配置させた。
万が一、どこかが折れても何とか立っていられるように。

推しに何らかのイベントが発生したときは本当につらいこともあるだろうが、
こうやってダメージを受けたとしても耐えうる精神力を鍛えることも推しを長く愛する上で大切なことかもしれない。

「推しは各ジャンルに3人は用意しろ」と言われるが、何かと一喜一憂しやすいオタクには推しは多めに用意して己の精神を保つ対策を練っておくべきだと思う。