異質を許さない社会、それを突破する個体。 〜チリンギートNo.7 あとがき
日本社会の集団主義とか同調圧力とか、世間で言われ始めて結構経つ。均質を良しとし、異質なものを嫌う社会風潮に、息苦しさを感じている人がそれなりにいるという事なんだけど、その状況を改革していく力が、日本の場合は本当に弱いと思う。
「遺伝的に臆病で慎重な人種だからこそ、アフリカから最も遠い地域まで到達できた」という話もあるくらい、日本人は保守的だ。でもそれは同時に、新天地を切り拓いていく勇気や好奇心も持ち合わせている、という事でもある。伝統を重んじながら、革新的分野にチャレンジしてきたのが日本人だ。
ある分野が成熟してくると、その分野は均質化していく。停滞を感じたら、異質なものに目を向けてみればいい。そこに状況を突破するヒントがあるかもしれない。異質の中から、未来を切り拓く個体は現れる。
僕たちはみんな違っていて、そこがいい。人目なんて気にせず、自分を制限している殻を脱ぎ捨てて、それぞれ心のおもむくまま自由に挑戦してみればいいのだ。
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