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音楽療法現場の空気にふれて

こんにちは。ぶるまです。

ご覧頂きありがとうございます。

先日、5日間の音楽療法の実習に行ってまいりました。

思っていたよりも楽しく、現場について学ぶことが出来、無事に5日間を完走することが出来ました。

今日は、その実習で感じたことについてお話しできればなと思っています。


人と人との関わりの中で

私が、今回の実習を通して、一番強く印象に残っていることは、

音楽療法をする人と、患者という立場上の区別をなるべくつくらないということです。

音楽療法士は、音楽の力をうまく利用して、患者さんのより良い生活に繋がるように促すことが仕事です。

しかし、それ以前に、人と人との関わりの中で、生まれる関係性があると思います。

様々な病気や、障がいにより、うまくコミュニケーションがとれなかったり、場合によっては、呼びかけに対する反応が見られない時もあります。

どうやってこの患者さんと関わればいいのかなと、悩んだり、迷ったりするとき、

そんな時こそ、人と人との繋がりが一番大切だということを忘れてはいけないと思いました。

私は私らしく、患者さんは、本来のその人らしい形で関わり合い、その中で生まれる音楽によって、感情が動かされたり、昔のことを思い出したりし、

少しでも、良い時間だったと思えるような空間を作りたいと思います。


昭和歌謡を歌って

今回の実習で、たくさんの昭和歌謡にふれました。

以前から、ボランティアなどで演奏したことのある曲も多いですが、

実習担当の療法士さんは、なるべく私が知っている、歌える曲をセッションで用いてくれていました。

小柳ルミ子の、瀬戸の花嫁。

皆川おさむの、黒猫のタンゴ。

加藤登紀子の、知床旅情。

他にも、365歩のマーチや、バラが咲いた、憧れのハワイ航路など。

今読んで下さっている方の中でも、ご存じの方は少ないのではないでしょうか、、。

高齢者のクライアントが多かったため、ものすごく昔の、昭和初期の曲を使うこともありました。

昔の日本歌曲って、日本語の柔らかい良さだったり、シンプルなフレーズの繰り返しが気持ちよかったりと、今の歌謡シーンとは全く違う魅力があるなと感じました。

短い言葉の中に、作者の色んな気持ちや、風景などたくさんの受け取り方が出来るんですよね。

美空ひばりの、銀座カンカン娘なんか、好きですね。

描かれている少女がとってもかわいくて、愛おしくて、歌っているとほっこりしてしまいます。

ちょうど、NHKの朝ドラ、エールを見ていたところだったんです。

エールは、昭和時代に活躍された作曲家の古関裕而さんの半生を描いていて、音楽を学ぶ私にとって、非常に興味深く毎日楽しませてもらっていました。

それもあって、実習では昭和の歌謡シーンの背景にはどんな出来事があったのか、想いを巡らせながら歌について考えることが出来ました。


これから

今回の実習を終え、来年度には、子ども領域の実習がまた5日間あります。

それまでに、卒論の研究テーマを考えたり、音楽の引き出しを増やしたりと、準備することがありますが、

まずはひとます、無事に今回の実習を終えられたことを、自信につなげていきたいと思っています。

音楽療法って奥が深いけど、音楽をすることは楽しいし、やりがいのある仕事だなと思います。

自分なりに出来ることや、やりたいことを探して、どのように音楽療法と関われるか探していきたいと思います。

最後まで、読んで頂き、ありがとうございました。


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