体験からどれだけ学べるか。学習率という公式を君に伝えたい。
本題に入る前に、たとえ話から話を始めよう。
君がもし、双子で生まれたとして。
同じ学校に通って、同じ先生から授業を聞いていたとしたら。
君と双子の弟くんは、テストで同じ点数を取るだろうか。
たぶん、まったく同じ、ということにはならないよね。
同じ学校に通っていて、同じ先生から授業を受けていたのに、なんで同じ点数にならないと思う?
双子じゃなくたって、君と同じ学校に通って、同じように過ごしているクラスメイトでも、みんなテストの点数は違うよね。
なんで同じ点数にならないのか。
その答えは、学び方が人それぞれ違うからだと思っている。
ぼくは、ある本でこの答えを知ったんだ。
それは「鈴木先生」というマンガなのだけれど。
その本のなかに、ある公式が出てくる。
体験を分母として、学びを分子とする。
そこから導き出される答えが「学習率」というものになる。
学び / 体験 = 学習率。
難しい話をしているので、どうゆうことか説明しよう。
たとえば、 君は算数の授業で、面積の求め方を教えてもらったとする。
底辺✖️高さ➗2、とかそういうやつだ。
先生の授業という「体験」を子どもたちはみんな受けることになる。
先生が話す内容はみんなに向かって話すから、みんなが受け取る情報は一緒だよね。
でも、真剣に話を聞いている子もいれば、次の体育の授業が楽しみで集中していない子もいるだろう。
同じ情報を受け取っているのに、「学び」には差が生まれてくるんだ。
するとどうだろう。
授業の中から受け取った情報が多い子もいれば少ない子もいるね。
さっきの公式に当てはめてみよう。
真剣に授業受けた子(学び) / 授業(体験)=学習率が高い。
集中していなかった子 / 授業 =学習率が低い。
ということにならないかな?
同じ体験をしても、ちゃんと学べた方が、学習率が高くなる。
学習率が高い、ということは、それほど成長しているということだ。
このお話は学校のお勉強以外にも通用する。
これからみんなでいく旅行だって、クラブ活動だって、習い事だって。
君がこれから体験する全てのことで、この学習率を意識してほしい。
今日体験したことから、何を学べたかな?
今日教わったことから、何ができるようになったかな?
たくさんのことを学んでくれたら、お父さんやお母さんはうれしいし、たくさん旅行に連れていって行きたくなるよ。
たくさん、たくさん、学んでいこうね。
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