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#5 【日常の謎】 「ツインレイ」という概念

サバ缶でカレー作ったら思いの外マズくて落ち込んで、スパイスの調合間違えたかな?とネットで配合の割合など調べていた時に、何故だか知らないけどこの言葉が目に飛び込んできました。

「ツインレイ」

字面から意味を全く推測できなかったのでページを進めると、
なんでも、「二つに分たれた魂の片割れ」のことを指すらしい。


なんでカレーのスパイスの調合について調べていてこのページが出てきたのか理解に苦しむんですが、ここはインターネット。何が起こっても不思議じゃありません。十分に発達した科学は魔法と見分けがつかない。あと胡散臭いのは大好物なのでそのまま読み進めました。

検索するとほんとに多くのページがヒットし、その内容も様々でした。他にも単語(というかもはやテクニカルターム)が出てきたりとその方面では市民権のある概念らしいですね。恥ずかしながら全くの無知だったのでちょっと勉強しました。勉強したんですけど、調べれば調べるだけ「何これ?」だったのでまとめてみたいと思います。


■概念

「ツインレイ」は「ソウルメイト」のうちの一つの概念らしいです。
ああ、ソウルメイトなら聞いたことある。でも種類があるのは知らなかったな、と思いながら見ていくと、その内訳が出てきました。
それがこちら。

1:ツインレイ:根源の存在・究極の相手・魂の伴侶:異性(ごく希に同性)/唯一無二
2:ツインフレーム:幾世を通じて同じ志と情熱を持った相手:性別問わず/7人3:ツインソウル:近しい周波数の魂を持った相手:性別問わず/12人
4:ツインメイト:同じ役割を持ち、それを互いに成しとげるための相手:性別問わず/144人以上
5:ライトパーソン:魂を正しく磨き合う相手:性別問わず/多数
6:ディバインエクスプレッション:人生の指南者、表現者:性別問わず/多数
7:ディバインコンプリメント:良くも悪くも人生の役割の補完者、補足者:性別問わず/多数

むちゃくちゃいた。


「ソウルメイト」っててっきり2〜3人だと思ってたので、驚きを隠せず部屋で一人で「おえっ」と声に出してしまいました。

5〜7の概念が「多数」という表記になっており明確な人数は不明ですが、仮にそれが全部最小の2人だったと仮定しても170人以上がソウルメイトという計算になります。
ちなみに僕が既に全てのソウルメイトと出会っていたと仮定すると、僕のfacebookの友達は400人弱なので、その半数くらいが魂で繋がっていることになります。絶対名前も思い出せないソウルメイトいる。

それでも思いつく何人かを振り分けてみようとしてみました。
「あいつは……多分ディバインエクスプレッションだな」
とか、
「あの子はツインメイトに違いない!」
とかやってみたんですが、そもそも概念の説明が曖昧かつ理解不能なのと、あと飽きたのでやめました。ソウルメイト、難しい。


■由来

全部の概念を理解できなかったとしても、きっかけになった「ツインレイ」くらいは正しく理解したい!と思って続けて調べてみると、「ツインレイ」とは「何度生まれ変わってもまた巡り合う」との説明が。どうやら輪廻とか転生とか、そんなような要素があるっぽいです。

もともと輪廻ってのはサンスクリットとか大乗仏教とかの概念で、人だけじゃなく動物とか植物まで含めたものという理解だったので、転生に属する考え方かな、と仮定して読んでいきます。するとこんな一文が。

「ツインレイは魂の片割れです。ツインレイの定義は、米国のチャネラー、リサ・スミスがサナンダと繋がって得たものです。

わかんない単語がまた出てきた。

調べると「チャネラー」は死んだ人とかあの世とかと交信できる人、
「サナンダ」はイエス・キリストのことを指すらしい。

確かブッダの一番弟子の名前が「アナンダ」だった気がするんですが、キリストに似た名前なのってなんか面白いな、とは思いましたが、詳しく調べても埒あかないと割り切りました。
とにかくアメリカ人が呼び始めたらしいので、確証はないけどおそらくリインカーネイション的な発想の転生を指してるのかなと当たりをつけます。
日本でその辺を題材にした話となると恩田陸の「ライオンハート」とか、あと広義では三島由紀夫の「豊穣の海」とかも当てはまるかもしれない。そんなことを考えて勝手に飲み込みました。

まぁ御託はこのくらいにして、結局その「究極の相手」を見つけるにはどうすればいいのか。


■特徴

ツインレイの特徴は全部で33個あるらしいので全部書くのは控えますが、その中から気になったものをいくつか挙げてみます。

特徴①:得意分野と不得意分野がお互いに異なる

なるほど、魂の片割れだから陰陽関係にあるってことかな。

特徴②:双方の年齢が40代頃

なんでも、ツインレイと出会うためには前述した7つのソウルメイトグループを経験する必要があり、一般的に40代の頃までに、男女関係・友人関係・精神世界・物質世界などについて、深浅ありながらも一通り知ることになると言われているらしく、その結果必然的にツインレイと出会う年齢は高齢になることがある、ということらしいです。なるほど、じゃあまだ出会ってないってことなのか。

特徴③:年齢差がある

40以上で20くらい年の開きがあるケースもあるらしい。そうか、繁華街で見かける歳の差カップルってこれだったんじゃ?

特徴④:既婚者または婚姻経験がある

……???

特徴⑤:ツインレイの別れはお互いの成長のため

……??????


これって、不倫の正当化してるだけでは?


いや一義的だし一方的な意見ですが、なんとなぁく、そう見えてしまいました。
考えてみると、不倫とか浮気を正当化する概念とか宗教ってあんまり見かけないように思います。許容しているものはあっても、「いいぞもっとやれ」と言っているものは他になかなかないんじゃないか。
しかも不倫する人って、なんだかんだ背徳感は大多数が抱えていて、その背徳感で逆に燃え上がったりするもののようなので、精神的な支えがあれば飛びつく人は多いんじゃないかと推測できます。

しかも5つめには「別れは成長のため」みたいなことも書かれているので、そういう意味で「不倫関係がうまくいかない気持ちの補集合」的な位置づけとして知名度を得てきた概念なのかもしれませんね。


なんだか穿った目で見て書いてしまったように思いますが、ビジネス的な着眼点としてナローなマーケティングを成功させている非常に良い例なのかもしれません。


それにしても、なんでこれがスパイスを調べている時に出てきたんだか……。
確かに今ちょうど不倫で世間が賑わってるけど、とそう考えた直後
「許されない恋は人生のスパイス」
という文句が頭の中に浮かんできたので僕は平手で自分の頬を叩きました。

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