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ニトログリセリンの副作用と併用禁忌の薬は?

薬剤師のTATSUです。

あいこんたつ

国家試験頻出薬剤、今回はニトログリセリンについて出題されやすいポイントを解説させて頂きます。

TERU先生、いつもお話する機会を頂きありがとうございます。このブログを読めば、即点数に繋がるような情報発信をしていきますので、是非最後までご覧頂けると嬉しいです。

 今回はニトログリセリンについて、特によく聞かれる副作用、併用禁忌について簡単に解説させて頂きます。

① 副作用

副作用については、血圧低下が主な副作用となります。ニトログリセリンは体内で、一酸化窒素を遊離する働きがあります。(下図)

スライド1

遊離された一酸化窒素は、血管の平滑筋を緩める働きがあるため、血管を広げる働きをします。このようにニトログリセリンの血管拡張作用によって、全身の血管が拡張することで、血圧低下が起こります。(下図)

スライド2

② 併用禁忌の薬

ただ、この血圧低下の副作用を強めてしまうために、併用してはいけない薬、すなわち併用禁忌となる薬があります。

それが、勃起不全治療薬です。勃起不全治療薬は、陰部内の平滑筋を緩めることで血液をたくさん集める働きをします。

陰部に血液が集まると、陰部の細胞内が充血することで硬くなり、勃起するようになる薬となります。

スライド3

そのため、勃起不全治療薬は、血管の平滑筋も緩めてしまうため、血管を拡張させる作用もあります。ニトログリセリンと併用すると、強い血管拡張による急激な血圧低下が起きるため、併用禁忌の薬剤となります。

今回は、看護師国家試験で頻出のニトログリセリンの副作用、併用禁忌の薬について解説させて頂きました。また、ニトログリセリンには、疾患によって使われる剤形が変わる薬でもあります。

この点も看護師国家試験に聞かれやすいポイントになるので、気になる方は下記の動画を見て頂けると嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。

  薬剤師TATSUチャンネル

 【狭心症治療薬】国試頻出薬剤 ニトログリセリンの作用、適応、副作用



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