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最新 医療介護 週間ニュースランキング(10/1~10/7)

はじめに

医療介護データ研究所の まじめな所長 です。

先週Twitterでシェアしたニュースの中から、たくさん見られたものをランキングとして紹介します。

先週の振り返りにぜひ活用ください。

第5位 介護の書類、文書負担軽減に向けて再要請 277imp

これまで介護の書類については、現場の負担軽減のため押印欄をなくす等の取組みがされてきました。

確かに自治体によっては、押印欄がなくなるなど、文書負担の軽減が進んできています。

一方で、今回の通知では、「実際の取り組みの詳細を確認したところ、押印を不要とした書類が一部のみの事例が散見される」と指摘されており、自治体によって対応にばらつきがあるようです。

改めて「全ての指定申請書類などについて、押印、または署名を求めることがないよう様式の再確認を」と要請したとのことです。

その他、厚生労働省では、「介護分野の行政手続に関する簡素化・利便性向上に係る要望受付フォーム」を開設するなどしています。

第4位 2024年の次期制度改正、特養・老健の経営を直撃か 368imp

「社会保障審議会 介護保険部会」では、2024年の次期制度改正に向けた議論が行われています。

8月25日の部会では、「地域包括ケアシステムの更なる深化・推進について」ということで、地域包括ケアシステム実現に向けたいくつかの論点が示されました。

また、9月26日の部会では、「給付と負担について」ということで、これまでの給付と負担に関する指摘事項が整理されました。

今回の記事では、中でも「特別養護老人ホームの入所要件を、要介護1以上とする論点」や「老健等での多床室の自己負担化の論点」等に触れながら、長期滞在型の老健の経営が今後、厳しくなるのではないかと予測しています。

第3位 医療経済実態調査を用いたデータ分析結果を公開 709imp

10月5日に開催された中央社会保険医療協議会では、医療経済実態調査を用いたデータ分析結果が公開されました。

記事では、公的価格評価検討委員会において、「収入・支出・資産の見える化」を行うよう厚労省に指示していることを紹介しています。

社会保障費が増加する中で、「国民の保険料や税金が効率的に使用され、一部の職種や事業者だけでなく、現場で働く方々に広く行き渡るようになっているか、費用の使途の見える化を通じた透明性の向上が必要」との考えが根底にあるようです。

資料では、医療機関の種別ごとの費用構成や、人件費の平均値や分布について示されています。

第2位 病床9,847床の削減、令和3年調査 891imp

9月30日に、令和3(2021)年医療施設(動態)調査・病院報告が公開され、令和3年には、病床が9,847床減少していたことがわかりました。

コロナ禍で病床不足も騒がれる中でしたが、継続して病床削減が進みました。

日本は世界と比べて、人口当たりの病床数が多いと言われており、その結果、必要以上に医療費がかかっていると指摘されています。そのため、地域医療構想や病床規制を通じて、病床の機能転換や病床削減を進めています。

特に、療養病床と有床診療所の減少が顕著です。

第1位 厚労省、病院や薬局の費用構造を大公開 1,190imp

第3位でも紹介した、10月5日に開催された中央社会保険医療協議会に関するTweetが1位でした。

一般病院、医科診療所、歯科診療所、薬局の費用構造の違いが分かりやすく示された1枚の資料を共有しました。

こうして費用を見比べてみると、サービスによって、経営資源の重要度が異なることがわかります。

一般病院、医科診療所、歯科診療所は「人」が費用の多くを占めており、経営資源として「人」の重要度が高いことがわかります。

一方で、薬局は「医薬品費」が費用の多くを占めており、経営資源として「物」重要度が高いことがわかります。

近年、電子処方箋の導入により、薬の在宅での受け取りが可能になりつつあります。結果として、店舗としての薬局は不要になるのではないかとも言われています。

薬局が医薬品という「物」を提供するサービスになっているからこそ、配送サービスでの代替が可能になります。

費用を見ることで、そのサービスについても理解を深めることができるようになりますね。

先週の注目クイズ 765imp

解答はこちら!

おわりに

今日は、「医療介護 週間ニュースRANKING(10/1~10/7)」を紹介しました!
いかがでしたでしょうか。
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