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最新 医療介護 注目newsトップ3(4/8~4/14)

はじめに

医療介護データ研究所の まじめな所長 です。

先週Twitterでシェアしたニュースの中から、たくさん見られたものをランキングとして紹介します。

先週の振り返りにぜひ活用ください。

第3位 医療機関サイバー攻撃の事例研究レポートを公開 1,999imp

日医総研から、サイバー攻撃の被害に遭った医療機関を対象とした事例研究のレポートが公開されました。

最近、医療機関がサイバー攻撃に合う事例が増えています。2022 年 9 月~11 月末のサイバー攻撃の標的数は世界 2 位であったと報告されています。

レポートでは、問題点として、次の5点を挙げています。

(1)サイバー攻撃からの復旧には多大なコストと労力がかかる。
(2)医療機関で情報システム管理にあたる人員体制が手薄である。
(3)行政から事前に注意喚起がなされていた既知の脆弱性が侵入経路となっている。
(4)情報システムやネットワーク機器の販売業者・保守業者との間にサイバー攻撃時の復旧作業や費用負担に関する取り決めがなされていない。(5)サイバー攻撃の被害に遭った医療現場への支援という点で、行政の対応や連携は問題含みである。

医療機関では、IT化を進めていく流れができつつありますが、セキュリティについてはまだ脆弱であると言わざるを得ません。上記のような大きな問題点を抱えながら前に進めていくことは困難です。

一つずつの解決の糸口を見つけていく必要があります。

レポートの中では、これらの問題に対する4つの提言もなされています。興味のある方はぜひ見てみてください。

第2位 2024年度より診療報酬改定時期を「後ろ倒し」 2,640imp

個人的には先週1番驚いたニュースです。診療報酬改定DXの議論において、診療報酬改定時期を後ろ倒しにする案が示され、概ねその方向で進むことになったようです。実際にいつ改定とするかは、これから議論していくようです。

診療報酬・介護報酬の改定は、全体像が明かされるのは改定年の2月ごろであり、約2か月で改定の準備を行う必要があります。

これまでは行政も医療機関も、ベンダーも短い期間での準備を迫られており、大変厳しい状況にありました。また、短い期間で急ぎの対応を行うため、システム改修コストが高くなる傾向にありました。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32511.html

診療報酬改定時期を後ろ倒しにすることは、負担軽減はもちろん、システム改修コストの低減にもつながると期待されています。

改定時期は、中医協の中で議論されることになります。今後も、同行に注目です。

第1位 コロナ補助金なければ7割の病院が赤字!入院基本料の大幅引き上げが必要 3,251imp

「補助金がなければほとんどの病院が赤字経営となる」という異常な事態である—。

本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会の3団体が4月7日に公表した「医療機関経営状況調査」において、かなり厳しい現状が示されました。

https://www.hospital.or.jp/site/news/file/1680853080.pdf

医療機関の赤字割合は偉業利益ベースでは7割を超えており、2022年度においては8割に迫る勢いです。

背景には水道高熱日の高騰、物価高騰、人件費増加といったコスト負担の増加があります。

https://www.hospital.or.jp/site/news/file/1680853080.pdf

一般企業であればコストが増えた分、価格に上乗せすることが可能ですが、医療機関の場合、そうはいきません。

医療の価格は、公定価格として、国により「一律」に決定されています。今回のような急なコスト増には対応できない仕組みとなっています。

3団体はこうした状況への対応を国に強く求めていくとしています。

先週の注目クイズ 870imp

解答はこちら!

おわりに

今日は、「最新 医療介護 注目newsトップ3(4/8~4/14)」を紹介しました!
いかがでしたでしょうか。
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