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「高齢化率が高いので、医療・介護需要があります」は間違い

ごあいさつ

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おはようございます。医療介護データ研究所の まじめな所長 です。

普段は週に1回、じっくりとnoteを書いているのですが、その時思ったことを発信したいと思い、3日前から毎朝30分コラムを書く時間にしています。

今日のテーマは、

「高齢化率が高いので、医療・介護需要があります」は間違い

です。

高齢化率で需要を語る時代は終わった

最近、「この地域は高齢化率が高いので、医療・介護需要がありますよ」というフレーズを聞く機会があり、とっても違和感を覚えました・・・

コンサルタントや診療圏調査をする人たちに、この言葉を言われたときはお気を付けください!

実は、正しくないかもしれません。

そのあたりを少し話したいと思いおます。

需要を語るには、人口減少と高齢化の2つの視点が必要

今の日本の医療介護需要は、人口減少と高齢化の2つの視点でとらえることが必要です。

次のケースを考えると分かりやすいと思います。

■2020年時点
ある地域の人口 10万人(うち、高齢者3万人)→ 高齢化率30%
■2030年時点
ある地域の人口 8万人(うち、高齢者2.8万人)→ 高齢化率35%

この時、2020年から2030年にかけて医療介護需要は増えているでしょうか。

正解は、増えていないです。

高齢化率は30%から35%に上がっていますが、人口は10万から8万に減っており、高齢者人口も3万から2.5万に減っていますので、需要はむしろ減っていくはずです。

そしてこのパターンは、珍しいパターンではなく、よくあるパターンです。

急激な人口減少社会に突入している日本では、もはや高齢化率で需要を語ることはできなくなってしまいました。必ず人口推計とセットで考えていかなければいけません。

もう少し詳しくは他の記事にも書いていますので、ご興味ある方はご参考ください。

おわりに

今日、お伝えしたかったことは、

人口減少社会になってから、高齢化率だけで医療介護需要を語ることはできなくなりました!

ということでした。

今の日本は、1日に人口が1,000人ずつ減っています・・・(参考:日本の一日

とっても、怖い数字ですね・・・。

今日も1,000人減ってしまうのか、、、

朝から暗い話ですみません!

今日も良い一日になりますように。

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