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医療介護 週間ニュースRANKING(12/4~12/10)

はじめに

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医療介護データ研究所の まじめな所長 です。

先週Twitterでシェアしたニュースの中から、たくさん見られたものをランキングとして紹介します。

月曜日の朝は新着ニュースが少ないので、先週の振り返りにはもってこいです!

ぜひ活用ください。

第5位 新型コロナの”いま”に関する11の知識が公開 768imp

厚生労働省から「新型コロナウイルス感染症の”いま”に関する11の知識」が公開されました。

昨年、2020年10月に初めて公開され、1年ぶりに情報更新されて公開されました。

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医療介護に関わる人には、ぜひ知っておいて欲しい基本的な11のギモンに対する答えが分かりやすく掲載されていますので、要チェックです。

前回から特に更新されたのは、「10.ワクチン接種の状況」と、「11.コロナウイルスの変異について」です。

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第4位 薬価乖離率7.6% 薬価の改定率は▲1%未満か  963imp

2022年4月の診療報酬改定について、中央社会保険医療協議会にて議論されています。

12月3日の回では、薬価の乖離率が7.6%であったことが示され、注目を集めました。

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診療報酬の改定は、薬価の改定率と、診療報酬本体の改定率の2つに分けて考えます。基本的に薬価の改定率はマイナスで、その分を財源として診療報酬本体の改定率がプラスになってきました。

つまり、薬価の改定率のマイナスが大きいほど、診療報酬本体のプラスが大きくなりやすく、薬価の改定率のマイナスが小さいほど、診療報酬本体のプラスが小さくなりやすいということです。

薬価の改定率を決める重要な指標が、今回公表された「乖離率」です。

薬は薬価よりも低い市場価格で売買されており、この薬価と市場価格とでどれだけ差があるのかを示したものが乖離率です。

数値が大きいほど、市場で安く取引されていることになり、薬価の改定率が大きくなります。

前回、2020年度改定の際には乖離率8%で、薬価の改定率は▲1%となりました。

今回の薬価の乖離率は、前回よりも低い7.6%だったため、薬価の改定率は▲1%未満になることが想定されます。

薬価の改定率が小さくなりましたので、診療報酬本体の改定率も2020年度を下回る可能性が高いと考えられます。

前回の診療報酬本体の改定率は+0.55%でしたので、これよりも厳しい結果になることが予想されています。

第3位 診療報酬改定 支払側VS診療側 攻防激化 1,841imp

12月中に決定する見込の診療報酬改定率について、支払側(健康保険組合等)と診療側(医師会等)で攻防が激化しています。

基本的に支払側は、医療費抑制の観点からマイナス改定を主張し、診療側は医療機関経営の観点からプラス改定を主張します。

議論の材料がある程度出てきていることもあり、双方の主張がぶつかり合っています。

そんな中、12月8日の中医協では、それぞれの立場から診療報酬改定に対する意見書が提出されました。

支払側としては、①高齢化に伴い医療費を抑制する必要があること、②国民負担を軽減する必要があること、③足元の状況では医療機関の経営状況は改善されてきていること等から、マイナス改定(薬価の改定で生まれる財源をできるだけ診療報酬本体にまわさずにマイナス分として残すこと)を主張しています。

診療側としては、①コロナ補助金を除けば医療機関は赤字であること、②医療従事者の待遇改善・働き方改革をする必要があること、③ICT化を推進する財源が必要であること等から、プラス改定(薬価の改定で生まれる財源を出できるだけ診療報酬本体にまわすこと)を主張しています。

第2位 看護師増収と不妊治療で診療報酬+0.5% 2,773imp

診療報酬改定率に注目が集まる中、産経新聞の独自取材により、看護師増収と不妊治療の保険適用による改定率が明らかになりました。

取材によると、看護師増収分として+0.2%、不妊治療の保険適用分として+0.3%で合計+0.5%を見込んでいるとのことです。

これらに加えて、薬価の改定によるマイナス分と、診療報酬本体のその他のプラス項目、マイナス項目を精査したうえで、最終的な診療報酬改定率が決まることになります。

第1位 診療報酬マイナス改定へ 13,372imp

今週は診療報酬改定のトピックでもちきりでした。1位も診療報酬改定に関する記事です。

薬価の乖離率が7.6%と、例年とそん色のない比較的大きい乖離だったことで、仮に診療報酬本体をプラスにしたとしても、薬価のマイナス分を上回るほどにはならないため、診療報酬全体としては、マイナス改定する方向で調整に入っているという趣旨の記事です。

記事自体も印象てきでしたが、加えて面白かったのは、この記事についているヤフコメです。一部抜粋します。

診療報酬を下げるのではなく高齢者の給付制限が必要なのでは。病院はサロンとかデイサービスじゃない。
最近ではコンビニ感覚で解熱剤もらいにくる輩も多い。救急外来は最低料金をあげた方が良い。本当に必要な人はそれでも受診するだろう。
政府というか政治家、官僚どもは本当に何もわかっとらんな。馬鹿なのか?診療報酬下げたら今までの売り上げを維持する為に今まで以上に不必要な検査や通院回数を増やすように患者に促すようになるだけだってことを。そうしないと赤字でどの病院も潰れるんだよ、今でもギリギリなんだから。診療報酬あげたら無駄な検査なんてしようとする医者も激減して患者の負担も減るし、無駄な医療費も無くせるんだよ。高齢者の自己負担率1割ってのをまずやめろ。

医療費抑制(国民負担軽減)という大義名分により、診療報酬のマイナス改定が主張されていますが、

そもそも、医療費抑制のためには、高齢者の自己負担引き上げや、不要不急の受診抑制をする方が先決ではないか。

という趣旨のコメントが多かったです。

確かに、2020年はコロナ禍による受診控え等で医療費が前年に比べて大きく減少しました。

もちろんコロナ禍による受診控えのすべてが不要不急のものだったわけではありませんが、受診を減らすことで医療費を減らすという方向性については、今回のコロナ禍でより現実感が強まったと感じます。

そういった議論が今後活発化していく可能性を感じる記事でした。

先週の注目クイズ 1,322imp

解答はこちら!

Twitterでは、毎日、このような簡単なクイズを行っています。ぜひ、みなさんも参加してみてください。

おまけ オンライン会を開催します! 1,978imp

医療介護業界では、たくさんのデータが公表されていますが、十分に活用されていません。

その現状を変えたいと想い、「データを誰もが活用できる世の中にする」をコンセプトに各種ウェブメディアで情報発信しています。

そして、このたび「オンライン会形式でも情報発信をしていこう!」ということで、オンライン会を開催します!!

12/19(日)朝8時~という、意識高い系しか参加ができないのではないか⁉という、驚きの時間設定ですが、ぜひご興味のある方は覗いてみてください。

朝の時間を使うことで、1日を無駄なく、過ごすことができますよ!

おわりに

今日は、「医療介護 週間ニュースRANKING(12/4~12/10)」を紹介しました!

いかがでしたでしょうか。

医療介護データ研究所では、毎月オンライン会も開催しています。今話題のトピックを講義形式で学んだり、注目のニュースやデータを解説したりしています!

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それでは、また!

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