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はじめましてnote

ネットに何かを投稿するのは、かれこれもう5年以上ぶり。
すんごくドキドキしています。はじめまして。

本当は9月中にはじめようと思っていたのに、何度も読み直したりしているうちにあっさり10月に。これはいかんですので、この一発目の記事はえいや!で、とにかく今日中にアップしたいと思います。

  ◇

さて、自己紹介。

自己紹介といえば、32歳の私が小学生だった頃、「プロフィール帳」というのが流行っていました。一枚の紙にいろんな質問が印刷されていて、友達に配って書いてもらってファイリングするあれです。
今はどうなってるんだろうと思って軽くググると、一応まだ健在でした。ただアプリなんかも出ていて、時代の流れも感じたけれど。

書くのが楽しかったので、あまり仲良くない子でも配られると書いたし、書いてもらえた。私は友達は少なかったほうだけど、プロフィール帳をみているとなんだか友達がいっぱいいる気がして嬉しかったのを覚えています。

ひとり、親が離婚して、お父さんとその祖父母と一緒に住んでいる子がいた。
彼女は自宅の屋根に登るのが得意だった。一度、遊びに行ったときに一緒に屋根に登ろうと誘われて、彼女が先にするすると屋根に登ってしまってすごく困ったことがある。私はその頃から運動神経が鈍くて、大人に怒られそうなことをするのが苦手だった。(案の定、すぐに近所のおっちゃんに見つかって怒鳴られて、友人は悪びれもせずに戻ってきた)。

その彼女にも、プロフィール帳を書いてもらった。
戻してもらうと、最後の「あなたへのメッセージ」欄の部分になぜか、大きな文字で「母よ!」と書かれていた。
なんだか衝撃を受けた。その衝撃は私の胸のなかで行き止まりになるしかなかった。あの子は誰のプロフィール帳にも、同じように「母よ!」と書いていたのだろうか。誰に対してのメッセージもすべて母へのメッセージになってしまうほど、頭がいっぱいだったのだろうか。

社会人になってからつながった彼女のfacebookのアイコンには、夫と子どもだと思われる人たちが一緒に映っていて、私はなんだか勝手に安心した。

  ◇

私がnoteに登録したのは、実はもう6年も前。でも、そのときはアカウントだけ作って、なんだか書けなくて、URL通りずっと「居留守」状態だった。

それが今になってもう一度書きたいと思ったのは、間違いなく妊娠とコロナの影響だ。

私は新卒では都内のちいさな出版社に入り、書籍編集をしていた。
仕事はとても楽しかったし、貴重な経験をたくさんさせてもらったけれど、いろいろと重なってやめてしまった。

仕事がつらかったのもそうだが(今思えば、このときのツラさは「書籍編集」としてのツラさではなく、学生が社会人になる過程で味わう類のツラさだったと思う)、
いろんなつらさがピークのときに母が末期の胃癌だとわかり、母の希望もあって一年ほど田舎に帰っていた。

5年ほど前に東京に戻り、今は中小企業で営業マンをしている。ただ、周りの人には申し訳ないことに、営業職が自分に向いているとは思えていない。
誰かに怒られたり失望されたりするのをどうしても避けたい私は、力の限り全力疾走で仕事をしてしまう。それで取引先に喜んでもらえることは多いけれど、それが会社として評価の方向性に完全にフィットしているかというとそうとは言い切れないし、そもそも性格上、数字を追いかけることに夢中になれない。心がすり減ることも多い。
あっという間に流されていく日々に、すこし立ち止まりたいと思いつつ、そんなことは会社員はなかなかできない。

ありがたいことに、上司や同僚、取引先との人間関係に恵まれているおかげで(そしてそれが、女性が長く働く上でどんなに貴重でありがたいことか!)、仕事をやめる勇気も、転職する元気も思い切りも志もない。
次第に私は、「とりあえず産休に入って子どもを育てて、その間にゆっくり自分に向き合えればいいや・・」という、意識低めな希望を持つようになった。
そして、いろいろとあったけれど、なんとか先月から産休に入らせてもらうことができた。

妊娠25週前後から、もうお腹はパンパン、真夏の通勤もきつくて「やっと辿りついた」感満載、待望の産休だったけれど、いざずっとひとりで家にいると、すごくさみしくて心細くて、話し相手がほしくなった。

正直、自分でもびっくりしています。
ストレスが溜まったとき、「人といることで元気になる人」と「ひとりでいることで元気になる人」がいるというけれど、それでいうと私は完全に後者だったので。

思えばコロナが始まって以降、2020年は友人にほとんど会っていない。新しい人間関係もまったく生まれていない。
でも私の状況は変化していて、自分で思っているよりもずっと、誰かの言葉を求めていたのだと思う。
もっといろんな人に出会いたいし話したい。読みたいし、私も書きたい。聞いてもらいたい。コミュニケーションがしたい。こんな気持ち、生まれて初めて、かもしれない(大袈裟かしら)。

それで、改めて始めることにしました。note 。
自由に、気軽に、まずは続けることを目標に。
でもあわよくば、読んでくれた人がひと息つけたり、すっとしたりできるような文章が書ければいいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。



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