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小説

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2019年8月の記事一覧

小説「ある夏の日の雨」(2813字)

 なんやかんやあってNくんとは後楽園のジョナサンでダベっていた。
 いろんな店で外国人の店員さんが多くなって、注文が通じなかったというNくんのエピソードから、
「日本にいるからって日本語が通じると思っちゃいけないですね」
というNくんの話から、言語は思考の土台になるという話になって、英語では主語・動詞が必要だから主張と行動を重視するのに、日本語は主語を省略できるし、
「ちょっとそれは……」
など、

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小説『夢日記』(2535字)

 死にたい死にたい、死にたいと体の奥から声がする。
 死にたくなんかない。こんなこと考えてる人間は結局死にはしないのだと、冷静に自己分析している自分がいる。死にたいと言いながら、ないものねだりをしている子どもなのだ。失ったものが、もう手に入らないとわかってはいるのに、どこかでは、もしかしたらと希望的観測を抱き続けてる。
 いつも汗にまみれて目が覚める。脂汗。Tシャツが背中にべとっと貼りついて移植さ

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