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住人が見た京田辺市長選 雑感

統一地方選の後半戦。新人2人の京田辺市長選挙は、「水色」がキーカラーの『超田辺』上村たかしさんが一騎打ちを制した。

上村陣営は、3月からかなり頻繁に駅立ちをやっていて、通勤途中に見かけることが多かった。ある日は、JR京田辺駅改札前の広い通路を、水色パーカーの集団が埋め尽くすくらい応援部隊が来ていて、とても活気があった。駅立ちは演説内容というより「面」のインパクトが印象に残るから、賑やかな応援団が一緒に回るチームは強い。

政策解説の動画配信や、質疑応答重視のインタラクティブな演説会も評価が高かった模様。きょうの京都新聞朝刊によれば、「連合」の支持を受けつつ、団塊ジュニア世代・子育て世代の無党派層に広く浸透したということだ。

実は正直、対抗馬・おがた賢候補の方がかなり強いのかなと思っていた。何せ、

・与党自民党+公明党推薦
・現市長の後継者ポジション
・西脇京都府知事も応援
・自民党で地域の顔的な現役議員(参院の西田昌司議員、衆院の安藤裕議員)が応援
・近隣の城陽・宇治・精華町あたりの首長が軒並み応援
・京都府議としての実績アピール
・投票前日には有名議員(青山繁晴氏、三原じゅん子氏)が応援に来訪

と、「上とのつながり」をきわめて厚く訴求する戦略だった。古くからいる住人の方は与党支持が多いとも聞く。同じく京都新聞の記事には『連合艦隊に対する手こぎボートの戦い』という上村陣営の表現もあり、尾形陣営の「まさか」というコメントも載っていた。

それでも伸びなかったのは、住人の多くが「トップダウン」より「ボトムアップ」の市政を望んだということなのだろうか。《外》を見て連携力で押すという戦略がはまらなかったということなのかもしれない。もちろん、リベンジ戦となる上村さんの地道な活動と人脈の強さもあっただろう。興味深い結果だった。新市長のもと、これから京田辺市がどんな風に変わっていくのか、とても楽しみだ。

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