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《最強の三人=Tripod》m-floのおすすめを10曲選びました(古め)

先日Micaさんたけのこさんと、《紅白歌合戦に出ていたLiSAはm-floのLISAじゃない》という話で盛り上がっていたら、久々に昔の曲を聞きたくなった。

Spotifyに、ごく初期のシングルからRemixまで網羅的にあるので、そこから厳選10曲ピックアップしてプレイリストにしてみた。僕が中高大学から社会人初期(東京時代)まで、ずっと聴いていたm-floについて少し書いてみたい。

ごく初期の作品から2曲

僕がm-floに初めて出会ったのは、たぶんメジャーデビューの1999年夏だと思う(中3)。名古屋のZIP-FM 77.8(うちは静岡県西部だから発信局が遠くて雑音多いんだけど気にせずエアチェックしていた)、秀島史香さんのトークとともにbeen so longを録音してMDに収め、何回も聴いていた。この曲は、音ゲー"BEATMANIA IIDX"のステージ曲にも採用され、そっちでもよくプレイした。

この曲が、m-floの「はじまり」を象徴する。

当時の自分にはPVを観るっていう概念もアクセス手段もなかったから、こういう映像が存在していたことを知るだけでも衝撃……!

1stシングル、"the tripod e.p."
TRIPOD = 三本の柱。
VERBAL / ☆Taku / LISAの最強の三人組が繰り出す楽曲は、ほんとうにかっこよかったなあ。

そのあと同日発売のL.O.T. (Love Or Truth)とchronopsychologyの12inchマキシシングルを、自転車で15分くらいのCD屋に買いに行って、その後1st Album "PLANET SHINING" を追いかけた。

Love or truth
This is what I prove
Between me and you

当時は"Love"の感覚なんて、かけらも分かっていなかったけれど。


EXPO EXPOから2曲

高1〜高2の頃は、毎週末に勉強部屋のラジオで、小林克也さんが語るZIP HOT 100のランキングを追っていた。たぶん、m-floでいちばん有名なのはcome again(オリコン最高4位)なんだけど、これを敢えて外して前後を入れてみた。

How You Like Me Now? は、Wikipediaに《☆Takuが「m-floの原点に戻った」と語った楽曲》とあるけど、初期から聴いている身としても、一番「ザ・m-floらしい曲」と感じられるトラックだ。明るくて、ハッピーになれる。


一方 prism は、come againでも採用した"2step" のリズムがより極端なアレンジで入っている、すごく印象的で前向きな1曲。これはアルバム "EXPO EXPO" からのリカット(限定生産)なので聴いたのはアルバムが先だった。先行シングルじゃないから、出会うまで、かなり難航したのを覚えている。

この頃はShazamとかないから、「この曲なんだっけ?」と思ったら、パソコンでラジオ局のサイトを開いて、オンエアリストを追っていた……んだと思う。記憶は薄い。


2nd Album "EXPO EXPO"が、「初期m-flo」のひとつの転換点だ。このあとLISAがソロ活動専念のためにユニットを脱退し、VERBALと☆takuはしばしの沈黙期間のあと、さまざまなゲストボーカルを迎える "Loves" の形態へと移っていく。

ちなみにLISA脱退直前に、客演・リミックス・コラボレーション作品を集めた『ソトシゴト 〜m-flo turns it out!〜』という神曲揃いの2枚組コンピが出ている。これだけ、Spotifyにない。僕はいまそれに気づいてAmazonで未開封新品を1枚注文した。中古もそこそこ出ているので、世代の人は確保をおすすめしたい。
(平井堅、ajapai、TRICERATOPS、YMO、ユーミン、FPM、GTS、DOUBLE、嶋野百恵……)


"Loves"から3曲+1

LISAがいないm-flo。VERBALと☆Takuは、3人目としてさまざまなアーティストを掘り出し、光を当て、ステージに引っ張り上げた。そんな "m-floファミリー" の5人をご紹介がてら、3曲を選んだ。

Loop in My Heartは、"let go"のYOSHIKAと、"DOPAMINE"のEmyliのツインボーカル。

僕、中高の頃は宇多田ヒカル・初期MISIA・bird・UAなど「ディーヴァ」と総称されるR&B系女性ボーカルをすごく聴いていて、その路線で行くとこの二人はど真ん中路線なのだ。だいたい同世代だし。

その路線で言えば、"REEEWIND!" のCrystal Kayも、"A.D.D.P" のMONDAY満ちるも王道。この頃のm-floは、クラブサウンドと、R&B系のボーカルと、ラップとを多彩に融合して、J-POP界隈でもすごくユニークな輝きを見せていたと思う。


Summer Time Loveは、"miss you" の山本領平(Ryohei)と、☆Takuがオーディションから引き上げた日之内エミが歌う、若者の夏らしい、ポップでエネルギッシュな曲だ。

この曲は2006年・丸井「水着&ゆかた」のCMタイアップ。渋谷界隈の人は見覚えがあるだろうか?

僕は当時住んでいた北区王子のワンルームで、なんかCMの踊りの振り付けを覚えようとひとりで試行錯誤していたほのかな記憶がある。。(披露機会なし)(このCMの映像は落ちていないみたい。残念……)

はまりたい訳じゃないのに どうして
いつの間にか fall so deep 君に
夏を言い訳にして get down 二人は
Blame it on the sun 恋の予感 la la la…


Love Me After 12AM / m-flo loves Alex(CLAZZIQUAI PROJECT)。

残念ながらm-floのライブに足を運んだことはないんだけど(実は今は無き代官山AIRの"Tachytelic Night"に潜り込んだことは1回ある。ソロで。。)、2007年横浜アリーナのライブDVDを持っていて、これを何回か眺めてライブ気分に浸っていた。

韓国から参加したゲストのAlex、ライブでも高音がすごく綺麗だった。CLAZZIQUAI PROJECTの日本デビューを推したのが☆Taku。Jazzっぽい曲調はm-floの中ではわりと珍しくて、コラボレーションならではの1曲だと思う。


そしてTripod Baby。m-flo loves LISA。

笑っていれるよ、baby, cuz it's like, どっちをとっても
whatever I choose to do, そう結局 love is there

LISAは脱退しても時々戻ってきて、安定感のある "Tripod" の作品を届けてくれる。新メンバーの目新しいコラボレーション、大御所との磐石なシナジーもいいけど、「m-floはやっぱりこうでなきゃ」と思っちゃうね。

(この曲、ちょっとRAPだけのフェーズが聴きにくいかも。でもサビがよすぎて外せないわ……)

Worksから

m-flo inside - WORKS BEST IV - 収録曲から1つ。これ、m-flo名義じゃなくてプロデューサー=VERBAL (from m-flo)の作品なんだけど、BoAのダンスとブラスの音色が美しすぎて、映像を何回も何回もリピートした記憶の濃い作品なので入れてみた。BUMP BUMP!

2010年。ちょうどradikoが始まったこの辺りから、生粋のラジオっ子はFMを離れてYouTubeへ引っ越し(リアルでも翌年J-WAVEのない京都へ引っ越し)、それとともに、定期的な新しい音楽のインプットがすっかり減ってしまった。ラジオから流れてくる新曲を受動的に聞くというのは、音楽との出会い方としてはだいぶ大きいのだ。

そうして僕のm-floライフも、ここでひとつの終着点を迎える。


終わらないTripod

実はもともとこのプレイリストは、2011年の再始動以降を追わない(聴いていないので。。)9曲編成だったんだけど、調べていく中で見つけた2018年2月のインタビュー記事に撃ち抜かれてしまったので、最後にNo Questionを追加して10曲とした。9枚目の最新アルバム "KYO" 収録。

Ah 夢で見たい いつも会いたい / you're the only love no question

20年経っても、m-floは、健在!

という安心感とともにリピートしてしまう。曲調はEXPO EXPOぽいし、構成はTRIPOD BABYそっくり。詞のメッセージも、最強の三人は永遠に不滅ですっていう感じ。

🎼

以上10曲!だいたい同世代のひとたちにはいろんな意味で届いたかな?

20年もやっていれば、ユニットの形態も、つくるものも、さまざまに変わる。ソロでの活躍の幅も、どんどん広がっていくもの。

けれど、「いつ戻ってきても、最高の曲がつくれる」m-floの3人の関係は、いつ見ても/いつ聴いても、素敵だなと思うのだ。

(僕はなぜこれを #今から推しのアーティスト語らせて で書かなかったんだろう……?😎 )

🍻