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#また乾杯しよう お気に入り

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お気に入りを発見次第入れます。いち参加者/読者の感想です。 キリン×note 公式コンテスト #また乾杯しよう 投稿期間:2020/8/5~9/9 🔻告知 https://not…
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#日記

18歳の夏が手に入れた「乾杯」

22歳の、夏の片手はビールになった。 もしもあの18歳の夏フェスで、とびっきりの笑顔でビールを飲んでいた大人を見ていなかったら、私の片手には何があったのだろうか。 *** 18歳の、夏の片手はかき氷だった。 夏フェス会場にいる大人たちは皆、片手にアルコールがあった。とくに、シュワッシュワのビールを持っている大人は、なんだかカッコ良く見えていた。 フラットな白い泡と、少し眩しいくらいの黄金色とのコントラストが、昼下がりの気温にとても似合うと知った。 ビールに背を向け

誰にだってその人なりの乾杯の形があっていい

乾杯といえば、お酒が飲めるようになった大学生の頃を思い浮かべる。大学時代、生活の中心はバドミントンサークルだった。 バドミントンを結構真剣にやるサークルで、飲みサーではないのだが、それでも飲み会はそれなりにある。 僕はあのコールとかゲームとか、いわゆる学生ノリみたいなのがあまり好きではなかった。 「乾杯は〜、杯を乾かすと書く〜!」 とか言って飲まそうとする輩もいた。 うん。女を兼ねると書いて嫌いだ。 ボクはお酒が弱いので、基本的にはあまりがばがば飲むことはない。

「いましかない」一時帰国のありがたさ。(1965文字)

 コロナ禍がいまだおさまることなく、上海に戻る目途も立たないままで、もうすぐ日本滞在も7か月目。 そんななか、初めて父と二人で飲みに行った。 居酒屋でのむこと自体、何年ぶりだろう。店内の消毒、換気、ソーシャルディスタンス対策は万全に取られているけれど、人が集い、気分よく酔い、笑顔で語らう。居酒屋という場所は以前と何も変わらない。  私はずっと父が苦手だった。 結婚して25歳で家をでるまで、実家でお世話になっていたけれど、話しやすい母と違い、しかめっ面で怒りっぽい父とはなかな