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「上下関係」という言葉があるから、人間関係を上下に分けたがる。

仕事でよく使われる、
「上下関係」という言葉。


この言葉ってどうなのか?って思う。


なんとなく、
「仕事に上下はないけど、
人間関係に上下がある」

そう言っているように聞こえる。


「上下関係」という言葉。


仕事における「上下関係」。


この言葉を聞いて思い出すのが、
「ある人が昇進したら、その人の態度も偉そうになった」という話。


これぞ典型的な、
人間を「上と下の関係」に分けて考えているパターン。


「上に立つ人間は偉い。」
「下の人間を見下していい。」


そういうニュアンスが、
「上下関係」という言葉から漏れ伝わってくる。


でも、肩書きによってその人の仕事の内容は違う。
なのに、どうやって人同士を比べるのか。


「上下」じゃなくて「円」。


個人的にしっくりくるのは、
「上下」じゃなくて「円」で考える場合。


円の真ん中にいるほど、
組織の中心としての役割を担う。
で、誰もが最初は円の外側からスタートする。


その人が円のどこにいるかで役割は違う。
そうやって「役割が違うだけ」。
そういう認識になれば、
自分とは違う円の位置にいる人をもっとリスペクトすることができる。


上下関係じゃなくて、役割が違うだけ。
円のどこにいるかで組織における重要度や依存度は違うかもしれない。
でも、そこには人間関係においての上下関係はない。


おわり


「縦関係」じゃなくて「円関係」で考える。


そうすれば「上下関係」という言葉の呪いから、
少しは脱却して考えることができるかも?


「上下関係」という言葉が先にある。
だから、人は人を上下に分けたくなる。


言葉が先に存在していることで、
人の思考を誘導している可能性もあると思う。


「上下関係」に代わる、
もっといい言葉を作るべき。


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