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「恩返し」って、誰に返す?


「恩返し」という言葉がある。


この言葉に引っかかってしまった。
なので、ちょっと考えてみたい。


①恩をもらった人に返せば、それでいい?


「恩返し」の言葉そのもの意味は、
「与えられた恩をその人に返す」こと。


それも分かる。
だけど、
そうやってピンポイントで恩を返していく。
そんな小さな循環を回すだけでいいのかな、と思う。


どうせ循環させるなら、
もっと大きく循環させた方が良くない?
もっと大きく循環させて色々な人を巻き込む。
そっちの方が良くない?


あと「恩を返す」って、
「過去と今にできた差を埋める」っぽい行為だなと思った。


過去に目を向けている。
でもそれ、
もっと今とか未来を見た方が良くない?


だから、なんとなく違和感を持ったのかもしれない。


②若い世代に還元していく?


「ペイフォワード」
という考え方があるらしい。


意味は、
「受けた恩を第三者に回していく」こと。


これもよく分かる。


ただ、「第三者」に恩を回す。
そうすると、
恩をくれた人をないがしろにしてる感がある。
(わがままw)


③「世界の住人」からもらった恩を「世界の住人」に返す。


というわけで、
「恩返し」で一番いいかな、と思ったもの。


「世界の住人」から受けた恩は、
「世界の住人」に返す。


誰かに特定しない。
この世界の住人全員から恩を受けたと考える。


だって誰がどう影響して、
自分に恩が与えられたか分からない。
そもそも自分が誰から恩をもらって生きているか。
それを知ってる人はいない。


少なくとも赤ん坊のときの記憶はない。
そのときに受けた恩は覚えてない。
誰から受けたことも覚えていない恩はどうする?
返さなくていいのか?


たぶんそうじゃない。


だから、
「世界の住人」から受けた恩は、
「世界の住人」に返す。


同じ「世界の住人」に恩を返すのだけど、
少し時間差がある。
つまり、時間の概念を取っ払った考え方。


これが一番しっくりきたかなあ。


おわり


ということで、
「恩返し」について考えてみました。


「恩返し」は、
自分のできる限り範囲の人のために、
できることをする。


そんな、
人によっては当たり前のことの結論に帰着した。(笑)


ただ、自分にとっては、
こうやって言葉を整理することは必要だった。


「与えた恩は返すものだろ!」
そうやって言ってくる人もいるので。


そういうときのために、
自分の中で言葉の意味とか本質を問い直しておく。
そうすることが、
自分にとって気持ちの整理に助けになったりするので。



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