一冊の本の力
能登半島地震が起こった1月の出来事。
お客さまが私の「過去の投稿を見返して、本を注文しますね」と言ってくださった。
わざわざ自分の投稿を見返してもらうのが申し訳なく、今のおすすめを私からご提案した。
「センジュ出版の吉満さんが編集でお手伝いされた”あたりまえという奇跡”という本が最高にいいのでおすすめです」
こうして、「あたりまえという奇跡」が一人のお客さまの元へ。
私が休業した3月。
あたりまえという奇跡を読み終えたお客さまは、
被災したご友人にこの本を届けるため電車を乗り継ぎ、石川県七尾市に行かれたそうです。
そのご友人は「自家焙煎喫茶 中央茶廊」という喫茶店を営んでいる3代目の窪丈雄さん。
被災される前、ご自身が白血病になり死に向き合った経験があるそうです。
そして、その後、共に喫茶店を切り盛りしていた2代目のお母さまが亡くなられたそうです。
そんな次から次へと襲い来る病魔や最愛の人との別れにも負けず、前向きに進まれていた矢先、今回の地震が起こり……
お店はほぼ全壊。
待ったなしで押し寄せる人生の荒波どころか津波。
まるで
「あなたは、それでもやりますか?」
と何かに試されているかのように感じます。
そんな友人に今こそこの本を読んでほしいとの思いで届けてくださったと思うと、私も目頭が熱くなりました。
窪さんも読んでくださり、「転 ラジオから聞こえたメッセージ」で感銘を受けて、著者の山下欽也さんへお手紙とご自身が作ったコーヒーを送られたそうです。
(私もこの章で号泣しました)
すると、著者の山下さんからお返事が届き、交流が始まったそうです。
一冊の本の力
誰かが誰かを思う気持ちの尊さを感じました。
そんなあたたかいエピソードに関われたことが、本当に嬉しいです。
本屋冥利に尽きます。
私が紹介した一冊が、誰かの目の前を照らせますようにという思いもロゴに込めています。
(ランプです💡)
これがしたかったから、私は会社を辞めた。
フツーの20代後半は選ばない道を選んだ。
死ぬ前に後悔しないために。
誰かのせいにして言い訳するようなかっこ悪い人間になりたくない。
結局、誰がなんと言おうと自分が納得できないと意味がないんですよね。
なんの武器も持たずにどうすんねんと家族からは白い目で見られましたが(笑)
大正解だったと思います。
あたりまえという奇跡を噛み締めながら、私もますますがんばります☺️❤️🔥
これからも一冊一冊、大切に届けていきたいと思います。
中央茶廊さんはお店の再建に向けてクラウドファンディングに挑戦されています。
よかったら覗いてみてくださいね☕️
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