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1周年

「なんか定価のままなんですけど、注文方法合ってますかね?」

と、しどろもどろになりながら
ひとり本屋の先輩に教えてもらい、初めて自分で仕入れた本。

2種類を10冊ずつ、リュックと手提げかばんに入れて新幹線に乗り込む。

「さぁ、いろどり書房のスタートだ!」

と満を持して、私が取り出した本を見た先輩本屋さんは、なんとも言えない表情で言いました。

「え……、それにしたの!?」

今ならわかる。

初めての本の販売でAV監督が書いた本を選ぶ人間はそうそういない。
(※ちなみに、この本は人間の本質を捉えたとてもよい本です)
しかも、販売させてもらう場所は、人のお家。
しかも、ホームパーティーの1コーナーだ。

我ながら、ネジが飛んでおりますね。

そんな、なんとも言えない感じでいろどり書房はスタートしました。
これがちょうど昨年の本日2/11の出来事です。

出だしから危うさ満点だったのですが、なんとか1周年を迎えることができました。

冗談やお世辞抜きで皆さま貴方さまのお陰です。
本当にありがとうございますと100回言っても足りません。

本当にありがとうございます。×111

私が本屋をするにあたって一番影響を受けているのは
「SUPER BEAVER」という4人組のロックバンドです。

SUPER BEAVERが大切にしていることに共感しているんですよね。

・現場至上主義
・不特定多数じゃなくて”貴方”
・誰かじゃなくて”自分”

だから、いろどり書房は
・なるべく直接顔が見たいからネットショップをしていない。
・名刺の後ろに「貴方のひとときを彩れますように」と書いている。
・誰かの基準じゃなくて、自分で”自分を”生きられるよういい距離感で応援したい。

と思って、ブレにブレながら(笑)この1年やってきました。

初めての個人事業主はよくわからんし、厳しくて、
決まった日にお給料が振り込まれる雇われ時代が恋しくなる時もありました。

けれど、自分ですぐ決められることが新鮮で、楽しくって仕方ありません。

「こんな人と仕事をさせてもらえて、本当に幸せだ!」
と思うことが多くて、涙が出るほど嬉しい時もあります。
(逆に涙が出るほど不甲斐なく、悔しい時や悲しい時もあります)

あー、生きてるって感じますね。

誰しも自分の人生がいつ終わるかわからない。

私は今のところ無痛でスッと去れるなら、いつでも去ってもいいと、少し思っています。

守るものがない。
この世にどうしても居続けなければいけない理由がない。
私一人がいなくなったところで、宇宙にとって何でもない。
周りの人も1年経てば、いい感じに私の存在がぼやけてきて笑っているはず。
「純子が見守ってくれている」とか言って、勝手にお守りにされたり(笑)

かと言って、死にたいとも思っていません。
死ぬまで生きようと思っています。

ただ、ぼんやり生きるのはつまらないので、
どうせなら、私が生まれたことで、生まれる前より
1ミリでも楽しく、おもしろくしてこの世を去れたらいいなと思います。

どうせなら次の世代の人が、ちょっとでも楽しく、おもしろいと感じられる世の中を
そんなバトンを渡せたらと思います。

私が届けた本が、その人の人生を彩ったことにより、世紀の大発明が生まれちゃうかも知れません。

だから、本屋をしています。
なので、これからも本屋をしていこうと思います。

私にはお客さまがいるのですが、もはやお客さまではなく「仲間」だと思っている節があります。(エモい笑)

一緒にコラボさせていただく方も。

これから激動の時代が始まるなんて言われていますが、素敵な仲間がいれば大丈夫と思える気がして。

なので、貴方も私のことを仲間だと思っていただいて大丈夫です!笑

これからもそんな人たちと楽しく、おもしろく、
そして新たに出会っていけたらいいなと思います。

最後に超絶おすすめの本をご紹介して終わります。

『都会のラクダ』
著者:渋谷龍太  1,650円(税込)

【"あなた"を大切にし続けることの凄さを教えてくれる本】

今、話題のロックバンド「SUPER BEAVER」
テレビで見かけた方も多いのではないでしょうか?
彼らは一度メジャーデビューを果たしましたが、自ら辞めて、インディーズバンドに戻り、後ろ指を指されながらも自分たちで一から這い上がり、メジャー再デビューを果たしたという異例のバンドなんです。
今、やりたいことがあるあなた。
ものすごく悔しい思いをしているあなた。
ぜひ、読んでみてください。
そして、SUPER BEAVERの歌を聴いてみてください。
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高校時代になんとなくで始めたバンドがいつしか希望を見いだし、音楽で生きる覚悟を決めるも、その大好きな“音楽”すら辞めたくなるほどの挫折を経験する。それでも、四人で立ち上がり進み続け、歩み続けてきた。そんなSUPER BEAVERの愛しい軌跡をボーカルの渋谷龍太が紡ぐ。かつてブログで綴られ、映像作品の特典として封入、そして結成15周年を迎えHPに掲載された「都会のラクダ」。出版に際し、渋谷が一から見直し、自身の活動の歩みと向き合いながら、大幅な加筆修正、新たなエピソードも書き下ろし、長編小説として生まれ変わった。
紆余曲折を経た、SUPER BEAVER四人の歩みを渋谷独特の言葉で綴った物語は、音楽、バンドを志す者のみならず、夢や希望を抱くあらゆる人の背中を押す。
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以上です。

これからも何卒よろしくお願いいたします。
2年目もがんばりますー!

また、どこかでお会いできる日を楽しみにしております。

いろどり書房

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