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あの時間、レフェリー何してる?(後編)

https://note.com/iroref3939/n/n87d60eb1ddbd ←前編です

お待たせしました。 後編についてお話します。

「後編って言っても試合終わったらそこで終わりじゃないの?」と思ったあなた、そう思うでしょ?そうじゃないんですよね...

13:43(キックオフ43分後)アディショナルタイムのやり取り

試合を観戦していてふと気づいたことはありませんか?

「そういえば、アディショナルタイムってどうやって第四の審判に伝えているんだろう?」

Jリーグだとインカムで伝達するケースが多いですが、実は43分ごろに主審と第四の審判が目を合わせて手で分数を伝えているんですよ!(伝達の方法とかは今度お伝えできればいいな...)もしこのことを覚えていたら、ちらっと見てみるとネタバレできるかもしれません笑

13:46(キックオフ46分後)前半終了

AT1分を消化してここで前半終了です。いったん控室やテントに戻り、レフェリー同士で気になった点、警告の選手の番号を共有します。終了の笛を吹いてから控室に戻るまでに2、3分かかることもあるので往復+余裕を考えると5分ちょっとしか休めないことも。

13:58 (後半キックオフ3分前)ロッカーアウト

キックオフ2、3分前にはピッチへ向かい始めます。

県リーグレベルでは主審が笛を吹けば選手が出てきますが、大きなスタジアムになるとそういったことができません。ここで便利な代物が登場します。

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ブザーです。

最近はJクラブのロッカールームの映像がネット上に出るようになったのでご存じの方も多いですが、これを押すと大音響で両ロッカーに「ビー!!!!!!!」という音が鳴り、時間を伝えることができるのです!

これ、超便利です。ほぼ定時に選手出てきます。(体験談)

14:01 後半キックオフ

後半のキックオフです。前半開始と同じように副審はネットをチェックしてからライン上に入ります。この時間での交代もあるので第四の審判員は少し忙しかったりします。

14:25(後半25分ごろ) 交代ラッシュ

この時間は第四の審判員にとって非常に忙しい時間になることが多いです。高速で飛び交う交代カード、判定に沸き立つベンチ、足をつり始める選手も出始め、ひとつひとつの行動が急ぎ足になり、ミスが起きやすくなる時間帯です。接戦だとなおベンチが熱くなるのでアンテナを張りながら対応します。

14:50 後半終了

後半45分+ATが終了しました。多くのリーグ戦はここで試合終了ですが、九州リーグは引き分けだった場合、PK戦を行って勝ったほうに勝ち点1が追加で与えられる珍しい試合方式です。つまり90分勝ち→勝ち点3、PK勝ち→勝ち点2、PK負け→勝ち点1、90分負け→勝ち点0という形ですね。この方式のおかげで残留争いがかなり白熱します。kyuリーグにおいでよ

14:55 記録確認

記録の確認を行います。警告の記録間違いはないか、ゴールした分数は正しいか、交代したメンバーの背番号は合致しているかを確認し、最後に主審がサインします。

15:00 着替え

次の試合が行われたりするのでパパっと着替えます。夏場はシャワーがないとしんどいです。

15:20 振り返り

アセッサー(レフェリーのゲームをチェックする人)と試合の振り返りをします。各人が今日のゲームの目標であったことと結果、気になった点を述べ、アセッサーがフィードバックします。これがアセッサーによっては超長い!!!!一時間とかお話があったりします。

16:20 解散

ここで全員解散して、会場を離れます。

17:30 帰宅

家に帰り洗濯物を出して長い一日が終わります。自分ですか?18時からバイトです。

23:30 審判報告書の提出

アルバイトが終わったら審判報告書を書きます。これには試合名、スコア、競技場と用具の状態、警告や退場者とそれらの理由(一発退場や退席ではながーいA4一枚の重要報告書を別紙で書きます)、を記入して提出します。昔は郵送だったそうですが、今はオンラインですね。便利な時代になったものです。

いかがだったでしょうか?試合の日のレフェリーはこのような一日を過ごしています。遠方のゲームであれば泊まり込みもありますので拘束時間もっと長いですね。この記事を見て少しでもレフェリーに関心を持っていただけるとありがたいです。それではまた!





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