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人は分かり合えると思っている人へ

暑さにやられているマキノタイチです。

今まで私の髪を切ってくれた美容師さんにうちあけます。

私が美容室に行ってヘアスタイルをオーダーしたとき、イメージ通りに仕上がったケースは稀(まれ)でした。(※イメージ以上の仕上がりも含む)

ちゃんと伝えたつもりなのに、大体いつもこんな感じです。

これって伝えた側の問題なのか、受け取った側の問題なのか?どっちなのでしょうね?

さて、KYという言葉が一時期とても流行りました。空気(K) が 読めない(Y)。

この言葉を表現したKYは、ヘビーユーザーによって馴染み深い言葉として市民権を得たような気がします。

もともと日本人は「以心伝心」という、外国人にはテレパシーとしか理解できない独自のコミュニケーション能力があります。

なので

・夫婦なら分かり合えるはず
・兄弟なら分かり合えるはず
・家族なんだから分かり合えるはず
・友達なんだから分かり合えるはず
・近所で暮らしてるんだから分かり合えるはず
・この地域に住んでいるんだから…
・おなじ職業の人間同士なんだから…
・人の親なんだから分かるでしょそのくらい

このように「○○だからきっとわかってくれるはず」という「期待」が自然と芽生えます。

ようは「わかってくれるはず」を前提にして物事を伝える「癖」がついてしまっているということです。

で、もちろんこの「期待」はほぼ裏切られ…

(程度の大小はありますが)「なんでわかってくれないんだ…」という「苦悩」を産み出す結果となるのです。

・なぜ分からん
・空気が読めんのか
・分かって当たり前じゃないか
・常識だろこんなこと、分かれよ
・KYかよ

このように「なんでわかってくれないんだ…」は、苦悩から「怒り」を産み出し、最終的に「どうせ言っても無駄だ」という「絶望」に変化していきます。

◆ちょっと脱線します◆

よく、私の文章が長すぎて読むのが大変ということを訴えてくる方がいます。(空気読め!)

私は決してネガティブな意味ではなく「人は分かり合えるとは思わない」というマインドセットを基本もっているので、1つのテーマを伝えるとき、あなたに分かってもらうための工夫をいっぱいします。

なので、当然文章的には長くなってしまうのです。

なぜなら、あなたにこのメッセージを理解してもらい、あなたの人生やビジネスで結果を出して欲しいという想いが根底にあるからです。

つまり

私はおせっかい焼きなのです。

このおせっかいを、短く、的確に伝える方法ももちろんあります。

それは「内容の抽象度を一気に上げて伝える」という方法です。

今回のテーマを一言でいうと【「価値」を第三者的に捉え、他人に伝達することの重要性】ということです。

どうですか?

1行で全てをご理解いただけましたか?

1行で分かってもらえて、今日からの人生やビジネスで「なるほどそういうことか、よーし!!」とあなたがなるなら1行にします。

楽でいいですよね。

「・・・・・・・・」

◆話しを元に戻します◆

多くの我々日本人の傾向として・・・

「どうせ言っても無駄だ」「わかる奴だけ分かればいい」「何を言っても伝わらんよ」と、コミュニケーション力を磨くことを放棄して「察しろ」という超人的なコミュニケーションを求める人って結構多いと思いませんか?

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平たく言うと「いつか伝わるんじゃねえかなぁ、多分…」という感覚で生活をされているということです。

そして「その時がくるまで自分の殻に閉じこもっていよう」となっていくわけです。

◆ここまでを整理します◆

「きっとわかってくれるはず」
  ↓
「なんでわかってくれないんだ…」
  ↓
「どうせ言っても無駄だ」
  ↓
「自分の殻に閉じこもっていよう」

このような流れ図が、特に今の日本人の思考には(知らない間に)出来上がっているということを、まずはご理解ください。

◆解決策◆

普段の生活の中ならともかく、ビジネスで「きっとわかってくれるはず」「これなら伝わるだろう」は危険です。

どのくらい危険かと言いますと「倒産への道」に通じるくらい危険です。

なぜなら、人は「わかりあった気になっている」だけで、実は、全然分かり合えていないのが本質だからです。

・1度や2度伝えたくらいでは、まず、分かってもらえません
・ちゃんと説明したつもりでも、まず、分かってもらえません
・丁寧に心を込めて伝えたつもりでも、分かってもらえません
・分かってもらえないので伝えるのを止めたら、それこそ全く分かってもらえません…

で、お客さんに

「なんでわかってくれないんだ…」
  ↓
「どうせ言っても無駄だ」

という気持ちを持ってしまい・・・

流れ図の後半部分のスパイラルにはまっていき、知らない間に「自分の殻に閉じこもっていよう」となっているわけです。

だからこそ「きっとわかってくれるはず」という、この最初の部分の考え方を変えていく必要があるということなのです。

ここの部分の捉え方が的確であれば「ビジネス自閉症」にならずに済みますし「ビジネスうつ病」を未然に防ぐこともできます。

つまり、知らぬ間に病んでいたあなたの人間関係やビジネスには、的確で効果的な「処方箋」がまずは必要不可欠ということです。

今回の投稿も「その『処方箋』を自分で作れるようにしていこう」というものです。

なぜなら(これは言い古されてはいますが)、魚を与えるより、魚の釣り方を伝える方が、(少し長い目で見たとき)その人にとってはとても利益があるからです。

そうは言っても

「いやいやマキノさん、私はお客さんとも分かり合えていますし、ちゃんと伝えたことも伝わっていますから」

と思われるかもしれません。

では、最後にそんな方に少々生意気なアドバイスをします。

「分かり合えた」と感じたあなたはその時ほど注意してくださいね。

実は「分かり合えてない」ときの方が明らかにマシだからです。

なぜなら、本当に重大で、深刻で、大きな問題が出てくる場合は、そのほとんどが「分かり合っている」という「つもり」になっている時ですから。

P.S.
うちの子どもたちへ

意見が同じであっても
結論が同じであっても

分かり合った気にならないこと。

人は分かり合えないという前提で
相手と接するようにするくらいで
ちょうどいいくらいだから。

From パパ

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