【妄想小説】もしもお正月が日本にいる全員参加のボーナスステージだったら　#1

もしも世界の暇を持て余しまくってる人1000人でいいから1人1分ずつ睡眠時間を譲ってくれたら寝る時間1000分増えるなー。
1000分って何時間だろ。
60で割るから、、わからん、電卓で計算しよ。
おー。16時間半か。
いや十分よ。いやどうやってもらうねん。
投資とかそういう形式にすればいいのか。
今頑張ってる人への睡眠の投資。
そうしたらその人の１日の活動時間が３０時間くらいになると。
よーし。私はこの制度を
「sleeping time funding（STF）」と名付けた。
そうして、私はたちまち億万長者になったのだった、
ってできるかーい。
そんな妄想だけで苦行を乗り切ってきた2019年ももうあと1日で終わりだ。わーい。
明日は何しようかなーなんてワクワクしながら家の近くのコンビニの前をスキップで通り過ぎた、そんな時だった。あの声が聞こえたのは。

「テン！テレテレテレテン！（春の海）
日本の皆さん！2020年新春ボーナスステージのお時間です！」
急に目の前に俗に言う声が高いタイプの怖いおじさんが現れた。
しかも、黒い背広に黒いハット。
ん？やばいやつ来たぞ？忘年会か？それとも死神的なやつか？寿命か？私死ぬんか？
いやー参ったなー。
「いやいや。そんな怪しいものではないですよ。私は、あなたの人生のゲームマスターです。今日は、お正月に日本のみなさんが行くボーナスステージのご案内に来ました。
ボーナスステージには3つのコースがあります！
1つ目はバカンスコース。
ハワイやニューヨークなど海外へ行く方、そう言う浮かれた方々はこれを選んでください！
2つ目はまったりコース。田舎や自分の家でまったり過ごす方はこれですね。福袋ショッピングを楽しみたい方もこちらへどうぞ。
最後は金儲けコース。正月もがっつり稼ぎたい、または仕事だと言う方はこちら。頑張っていきましょう！！
それでは、また来ますんで決めといてくださいねええ！！」　
あ、消えた。
ん？？なんだ？？
急に人生のゲームマスター出てきやがったぞ。
しかもなんなんだ。
あの滝藤賢一みたいな渋いフェイスに天使のような高い声は。バランス考えようや。
一瞬幻覚かと思って、今年M-1決勝にでていたお笑いコンビ、ぺこぱのしゅうぺいのギャグである「しゅうぺいでーーーす！！」
（両手の人差し指を立てクロスさせ、アゴのラインに手の甲をつける）
をやってみたが、何も起こらなかったのでいまいちよく分からなかった。
コース？？この中から選べってことか。
気づくと手の中には申込み用紙と書いてあるプリントが握られていた。
街頭アンケートみたいな、使い捨ての鉛筆がついてるタイプのやつだ。
もうわからんすぎて笑えてきたわ笑笑　
まあいいや。とりあえず帰ろっと。

私の妄想もここまで来たのか。
夢は願い続ければいつか叶うというが、
妄想し続ければいつか現実になったという事例は今まであるだろうか。
んなばかな。クスリやってる訳じゃねんだからよお。笑（半笑い）
てかうちの近所にクスリやってる人っていんのかな、いるとしたら、、
とか言ってるうちに家着いたよね。

「ただいまあああー。」
「おかえり！！早く食べないと肉なくなるよー！！」
「はいはーい」
家に帰ると、寒い日恒例の鍋パーティーが始まっていた。いやまあ冬は毎日寒いから毎日パーティーなんだけどね。
うちは日本有数の鍋家族だ。
今日も鍋を食べれる幸せ噛み締めよ。
プリントを自室の机の上に置き、制服を脱いでいる時にはもう、滝藤賢一のことなんか忘れていた。

【つづく】

あけましておめでとうございます！！
そして、読んでいただき本当にありがとうございます。
2020年代になったという事でなにか新しいことを始めてみたいと思って書いてみました！
続きも書いて行きたいと思います。。