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外注化する時に気をつけるべき6つのポイント

先日外注化に関しての記事を書きましたが、今日は外注化する際に気をつけるべきポイントについて書いていこうと思います。

外注化と一口に言っても色々なジャンルでの外注化があると思うのですが、私が一番外注するのはデザインとコーディングなので、そのイメージで書いていきます。

自分が外注化しようとしているジャンルに置き換えて参考にして頂ければと思います。


1)過去の実績を必ず見せてもらう

1番にして最大のポイントです。

例えばデザインだったら、言葉で「○○というデザイン会社に○年いました」とか「○○という資格を持っています」とか「こんなことやってきました」と言われるよりも、

実際に過去の実績、過去の制作物などを見せてもらう以上にわかりやすいものはありません。

私は「はじめたばかりでまだ見せられる実績がありません」という方にお願いすることは基本的にありません。

※自分が教えている子とか近い人で、「実績積ませたいから」みたいな理由でお願いしてみることはありますが、関係値が無い方で実績を見せられない人にお願いすることはまずありません。

はじめたばかりの方にとっては厳しく聞こえるかもしれませんが、だからこそ私は「実績が大事」とよく言っているわけですね。

実績の作り方に関しては何度か過去記事にもしているのでそちらも見てみてください。


またランサーズなどのクラウドソーシングサイトでは、依頼主から評価をしてもらった数や依頼主からのコメントなどが見れたりしますが、もちろんそういったところも参考にしてください。

ただデザインのような制作系であれば過去の制作物は必ず確認した方が良いですね。


2)連絡先を聞く

ランサーズなどのクラウドソーシングサイトでは、サイト上でメッセージのやり取りなどもできますが、必ずそれ以外の連絡先も聞いた方が良いです。

というのも、こういったクラウドソーシングサイトでは「突然外注さんと連絡がつかなくなる」ということが往々にして起こります。

クラウドソーシング上で良い評価の多い人であれば、あまりそういったことが起きる可能性はありませんが、それでも念の為別の連絡先を聞いておいた方が無難です。

メールアドレスだと簡単に作れてしまうものなので、電話番号やライン、実名でFacebookなどをやられている方であればそこで繋がるなどしておきましょう。


3)依頼前に一度対面、またはズームや電話で直接話をする

案外やっていない方も多いですが、ネット上でのメッセージのやり取りだけでなく、直接話をする機会を設けましょう。

話をすることではじめてわかることも多いですし、また相手からしてもメッセージだけ、それもクラウドソーシング上でのやり取りだけしかしていない相手よりも、

直接話をした相手の方が、言葉を選ばずに言えば「逃げづらい」です。

また相手の外注さんも人間なので、どうしても関係性が希薄な人より関係性の強い人の方を優先させてしまうということは当然あります。

一度直接話をすることで、もちろんただのネット上の繋がりよりかは関係性が一歩強くなるので外注さんの中での優先度が多少高くなる、というメリットもありますね。


4)依頼は具体的かつ詳細に

依頼の内容はできる限り具体的かつ詳細に伝えてあげた方が外注さんもやりやすいですし、こちらも出来上がったイメージが全然違うということも起こりにくいので良いです。

当たり前のことのようなんですが、意外と抽象的で漠然とした依頼をしてくる方って多いんですよね。

例えばホームページの制作であれば、

「サイト全体の色や雰囲気はこのサイトの様なイメージで」
「このヘッダーの部分はこちらのサイトの様にスライドショーにしてください」

みたいに参考URLをいくつも出して具体的に依頼してあげるとより伝わりやすいですね。


5)方向性は随時確認してすり合わせる

上述の通り、依頼は具体的かつ詳細に伝えてあげるのが前提なのですが、それでも「出来上がりがイメージと違う」ということはどうしても起こりえます。

それを少しでも無くすためには、完成したものをいきなり見せてもらうのではなく、随所随所でイメージを確認させてもらって、方向性をすり合わせながら進めていくのがオススメです。

例えばホームページ制作であれば、いきなり出来上がったものを見せてもらうよりは、ラフの段階で一度見せてもらって、デザインした段階でまた見せてもらって、最後できあがってまた見せてもらう、という風に

方向性をちょこちょこと確認しながら進めることで最終的なズレを少なくすることができます。


また、細かく確認作業を行うことで外注さんの進捗が把握しやすくなるメリットもあります。

時々納期直前になって「間に合わないから納期を1ヶ月間伸ばせないか?」という相談をしてこられるようなこともあります。

こちらもクライアントから依頼を受けて作っている場合もあったりするので、そうなると結構焦ります。

結局クライアントへ納期を伸ばす連絡は自分からしなくてはいけないので、場合によっては怒られたり、無駄に悪印象を与えてしまうわけですね。

「いや、外注さんが間に合わなくて・・・」

などと言ったところでクライアントからしたら関係ない話ですし。

そういった事態を防ぐ意味でも細かく確認をしていくのはオススメです。


6)外注さんに対して敬意を払う

これは私自身も外注として仕事を受けてやっていたからこそわかるのですが、完全にこちらを業者扱いしてくるような方も結構います。

「お金を払ってるんだから偉いのはこっちだ」と言わんばかりの方ですね。

そもそも論ですが「お客様は神様」とか「お金を払っているから偉い」という考えは間違っていると私は思っています。

商取引というのは「お金と何かしらの商品、サービスを交換する」という交渉の一つであって、どちらが偉いとかではなく対等なはずです。

大昔原始時代まだお金の概念がなかった頃は物々交換をしていたようですが、たとえば貝とお肉を交換する取引があったとして

「俺は貝を渡してるんだから偉い」とか言ってる原始人がいたら意味不明ですよね。

貝とお肉に同等以上の価値があると双方が認識しているからその取引が成り立つわけで、それが現代ではお金と何かしらの商品・サービスに変わっただけです。どちらも対等なのです。


話はちょっと逸れましたが、外注さんに偉そうな態度をとったり無茶苦茶なことを言うのは、依頼主側にしても良いことはありません。

外注さんも人間なので、嫌な相手からの仕事は最低限のことしかやらないようになります。

もちろんお金をもらっているので決められたことはやりますが、それ以上はやりません。やるなら別料金です。というビジネスライクな感じになりがちです。

しかしきちんと外注さんに敬意を持って接していれば、多少のことはサービスでやってくれたり、成果物のクオリティもこちらの期待以上で出してくれたりします。

はっきり言ってメリットしかありません。

まあメリット云々もそうなんですが、一般的に弱い立場とされる人に対して偉そうにしたり強く出るような人は普通に人間としてどうかと思います。


ということで外注化する時に気をつけるべき6つのポイントについてお伝えしました。

今日の記事は依頼主側の目線で書きましたが、今日書いたポイントは依頼を受ける側にしてみれば気をつけることでもちろん依頼主から好印象をもらいやすくなるポイントでもあるわけなので

そういった目線でも参考にしていただければと思います。


昨日の記事でも書いた通り、私は積極的に外注化はしていくべきだと思っています。

これから外注化を考えている人はぜひ参考にしてみてください。


昨日書いた記事はこちら↓


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