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140字小説【盗られていない?】

ぼくは最近、ストーカーに悩まされている。彼女の視線を気にするあまり、公園のベンチにカバンを置き忘れてしまった。走って戻り、中身を確認すると携帯も財布もある。ぼくはホッとした。しかし、帰宅し、玄関の前で鍵がないことに気付いた。困っていると、静かに扉が開いた。
「おかえり、待ってたよ」

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