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140字小説【本当は真っ赤な私】

「目が赤いので帰ります」新卒の子がそう言った。家でフル充電してきたけど、電池が残り少なくて終業時間までもたないという。慣れない環境でバッテリーが弱っているので8時間は長いらしい。後日、後輩は6時間勤務の会社に転職した。ちなみに古株の私は緑のカラコンで電池切れを隠し残業している。

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