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140字小説【終わり良ければすべて良し】

夏休み前日、些細なことで私の父と母が激しく口論した。母は実家に帰ってしまった。家族旅行の予定がないのは不幸中の幸いだった。翌日、頭の冷えた父は「行くか」と呟いた。蓋を開けてみれば、海辺にある母の故郷で釣りをしたり、貝をとったり、バーベキューに花火もした。二人の機嫌も直り私は幸せ。

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