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140字小説【復旧しない】

「世間は広いようで狭いね。こんな場所で君と再会するとは」大昔、遠距離恋愛になるから別れようと言って逃げた元彼と再会した。停電で閉じ込められたエレベーターの中で二人きり。「運命を感じるよ」安っぽいセリフを吐く彼。私は思った。「エレベーターは復旧しても二人の仲が戻ることは二度とない」

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