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140字小説【愛の電池】

僕は迷子の振りをし初対面の女に駅への行き方を尋ねた。勇気を出さないと後悔すると思ったからだ。僕には他人のある数値がスマホの電池残量のように見える。女の残り数値は1。繊細で優しい女は「一緒に行きましょう」と言ってくれた。お礼に駅でかりんとう饅頭を買って渡した。女の数値は2になった。

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