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140字小説【探していた地図】

父がお出掛けの支度をしている。地図を買いに本屋へ行くと言う。私は違和感を覚えた。昨今の世の中はスマホがあれば現在地が分かるし、目的地を設定すればルートも分かる。気になった私は父のあとをつけた。父は本屋に入ると自己啓発コーナーで立ち止まり物色し始めた。探していたのは心の地図だった。

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