散文【脱出ゲーム】
人生は流されて生きているだけでは楽しくない。
ましてや人生の時間は限られているので、自分のやりたいことに挑戦しないと最後に後悔してしまうのは自分だ。
あの時、もっとこうしておけばよかったと。
ぼくはここ数年、会社では決められた作業をロボットのようにこなし、それ以外の時間はずっとゲームばかりしていた。
ゲーム以外はこれといって趣味も無い。
攻略サイトやゲーム実況動画を作るなら、自分の利益にもつながるので悪くはない。
しかしぼくの場合、どんなにやりこんでも、自己満足の域を超えれていない。
プロゲーマーを目指しているわけでも、ゲームクリエイターを目指しているわけでもない。
ただ目の前の娯楽を楽しんでいるだけだ。
ぼくが最近ハマっているのは脱出ゲームだ。
まだ一度もクリアしたことが無い。
今のぼくが脱出したところで待っているのは、失業保険に頼るか貯金を切り崩す貧乏生活。
そう、これはゲームといっても現実世界の脱出ゲームだ。
ゲーム名はサラリーマンからの脱出。
雇われの身でいる限り、本当の自由はやってこない。
このゲームは難易度が高めで中々おもしろい。
あーだこーだと書いているうちに、ほら、今日も一作できた。
脱出ゲームはまだまだこれからが本番だ。
終
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