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140字小説【決死の脱獄】


脱獄成功者は誰もいない監獄。ぼくは足音を殺しながら看守の死角から死角へ素早く移動し、脱獄まであと一歩の所までやってきた。出口目掛けて駆け抜けるぼくの前に毅然と立ちはだかる看守。「ぼく!!また来たの?建設中の刑務所で脱獄ごっこしたら危ないよ。家か公園でやってね」

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