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140字小説【女の子に届いたメッセージ】

悲しいことがあったのか俯きながら歩く女の子。手には白い風船。その紐を飛んでいかないよう小さな手でしっかりと握っている。女の子は突然立ち止まると背負っていたリュックを地べたに置き、風船の紐をリュックに結び始めた。あえなく失敗し白い風船はゆっくりと上へ……女の子はずっと空を見ていた。

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