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140字小説【窓に映った自然】

「電車に間に合ってよかった……たまには自然もいいね」僕は始発電車の窓に映る妻と娘たちを見て呟いた。今日は電車に乗って家族で旅行する日。チケットは僕が購入し保管していた。しかし老眼の僕は発車時間を見間違えていた。窓に映る妻と娘たちは、少しムスッとしながらせわしなくメイクしている。

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